●「ええい、ないなら作ってやろうじゃん！」と大それたことを考えたことが間違いのもとでした。
　作り始めたら、えらく大変な作業です。参考に出来る書物も限られているし、本業の仕事の片手間でやるために時間が取れず、じれったい思いをしました。体が三つ欲しい！と思うことはしょっちゅうでした。

●何とか仕上げはしたものの、完璧なものにはほど遠く、間違いも多々あるかと思います。
　各セクションの文章が多く、読みづらいのも申し訳ない点です。内容をあまり単純化しては歴史のダイナミックな動きの面白さが伝わらないと思い、無理を承知で詰め込んでみたのですが……。
　スカルノ以降の現代史では政治・経済の動きを追うだけで精一杯で、民族や文化の融合まで手が回らなかったことも残念です。

●このように欠点だらけではありますが、とりあえず、「インドネシア史の基本的な骨組みを示す」という所期の目的を達するように作ったつもりです。
　これが少しでもお役に立つようであれば、作者としてはそれに勝る喜びはありません。
　不十分な部分は少しずつ改訂していき、いつの日か満足できるものに仕上げたいと考えております。
　皆様の御意見・御感想を頂ければ幸甚です。

　なお、単純ミス、勘違い、理解不足等から来る誤りは無数にあると思いますが、全て作者の責任によるものであり、参考にさせて頂いた文献・資料のせいではありません。

　eden@tcat.ne.jp