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 フェリペ2世 (位1556~1598) 治下の“黄金世紀エル・シグロ・デ・オーロ”スペインが生んだ最大にして最後の巨匠。
 同時に、カトリック教会の対抗宗教改革が広がったルネサンス後期に於いて、パレストリーナと並んで、16世紀後半のヨーロッパにおける、最も優れたポリフォニー宗教音楽作曲家と言える。

 オルガンの名手にして歌手であったビクトリアは、カトリックの司祭でもあった。彼の宗教的な情熱は、後半生を修道院の聖職者として過ごすほど熱烈で、作曲家としては、生涯を教会音楽の作曲に捧げ、世俗音楽は1曲も作らなかった。
 しかし一方ではその情熱が、ローマ楽派のポリフォニー技法をスペイン的な激しい情念と結び付け、独特の感情を揺さぶる作風を生んだ。その明暗をくっきり対立させるドラマティックな音楽は、同時代の画家エル・グレコ (1541~1614) の光と闇の絵画にも例えられ、劇的な対比を好んだバロック音楽を先取りしているとも言われる。

 限りない情熱を秘めた彼の宗教曲は、人を感動させずにはおかない。

 なお「ヴィクトリア」との表記も見られるが、スペイン語では「v」は「b」と同様、日本語の「バ」行音で発音される。


= 生涯 =



1548末
 カスティーリャ=レオン地方の町アビラ(Ávila)のサンチドリアン(Sanchidrián)で、名門の家の11人兄弟姉妹の7番目として生まれる。

 アビラはスペインの西北寄り、マドリードの西北西約120kmに位置し、グラドス山脈の高原地帯の丘の斜面にある。周囲の中世の城壁に囲まれ、内陸性気候で夏冬の寒暖の差が激しく、生活が厳しいが、この町からは約30年前に「アビラの聖女」として名高い聖テレサ・デ・ヘスス(1515~1582)が生まれている。1534年のある朝、20歳でカルメル会の御托身女子修道院に入り、修道院の改革を志して各地に「裸足のカルメル会(カルメリタス・デスカルサス)」修道院を創設した。聖テレサの活動により、アビラは「城壁と聖人の町」として知られるようになった。
 ビクトリアが生まれたのは名門の家系だった。父フランシスコ・ルイス・デ・ビクトリアには、バリャドリッド(Valladolid)の王室裁判所の弁護士をつとめる兄弟がいて、のちに聖職者となり1577年にアビラの大聖堂の参事会員に選ばれる。
 母親フランシスカ・スアレス・デ・ラ・コンチャ側の親戚はユダヤ人の子孫だったが、さらに重要人物が多い。ビクトリアの母方の従弟のうち、クリストーバル・スアレス・デ・ラ・コンチャは海軍司令官となり、エルナンド・スアレス・デ・ラ・コンチャはイエズス会士としてメキシコへ渡ってその地にイエズス会を根付かせた。さらにバルタサル・スアレス・デ・ラ・コンチャは証人としてイタリアのフィレンツェに行き、メディチ家のトスカーナ大公コジモ1世の義理の姉妹と結婚、貴族に列せられた。

 ビクトリアの正確な誕生日は不明だが、兄弟や近親者の出生調査から、1548年末に生まれたことは間違いないとされる。

1555~1556頃 (7~8歳頃)
 既にアビラ大聖堂の聖歌隊に加わって歌っていた。その頃からもう、聖職に就きたいと感じていたという。

1557 (8歳頃)
 父フランシスコ・ルイスが亡くなった。
 しかしビクトリア一族は結束が強く、残された家族の面倒は父の兄弟(ビクトリアの叔父)で聖職者のフアン・ルイス(Juan Luis)が見た。

1558末 (10歳)
 叔父フアン・ルイスは、10歳になるビクトリアを、アビラ大聖堂(司教座聖堂)の聖歌隊に正式に入れた。

 ビクトリアはこのアビラ大聖堂の聖歌隊時代に初等音楽教育を受けたと考えられている。
 アビラ大聖堂は以前よりスペイン教会音楽の発展の拠点の一つで、16世紀前半には当時のスペイン最大の作曲家クリストバール・デ・モラーレス(Cristóbal de Morales 1500頃~1553)が1526~1531年の間、ここの楽長を務めていた。ビクトリアは、モラレスが残したモテトゥスなどを歌うことで、この大先輩の作品に触れていたと考えられる。
 ビクトリアが聖歌隊に参加した頃、大聖堂の楽長はヘローニモ・デ・エスピナル(Jerónimo de Espinar 位1550~1558)で、次いでベルナルディノ・デ・リベラ(位1559~1563)に変わった。ビクトリアの最初の音楽的知識は、彼らから教わったのだろう。
 しかし、ビクトリアの音楽的素養を形成したのは、その次の楽長、フアン・ナバロ・ヒスパレンシス(Juan Navarro Hispalensis 1530頃~1580)からの教えだった。
 生地マルチェナ(Marchena)がヒスパリス(Hispalis)(=セビーリャ(Sevilla))の近くにあったことから「ヒスパレンシス」の呼び名で知られるフアン・ナバロは、1546~1551年の間、マラガ(Málaga)の大聖堂で、楽長を務めたモラーレスの指揮の下でテノールを歌い、1553年にモラーレスの死によって空席となったマラガ大聖堂の楽長の座を狙って5人のライバルと争ったが、その中には、モラーレスとビクトリアをつなぐ黄金世紀スペイン3大作曲家の一人、フランシスコ・ゲレーロ(1527/28頃~1599)も含まれており、彼に太刀打ちすることはできなかった。その10年後の1564年2月26日、彼はアビラ大聖堂の楽長に任命された。
 フアン・ナバロ・ヒスパレンシスはアビラでは2年しか楽長をつとめなかったが、多感なビクトリアに多大な影響を与えたと考えられている。
 この他、ビクトリアはセゴビア大聖堂で歌手バルトロメー・デ・エスコベド(Bartolomé de Escobedo 1500頃~1563)にも学んだという。

 またビクトリアは非常にすぐれたオルガニストとして有名になるが、その熟達度からみて、アビラ大聖堂で早い時期からオルガン演奏の教育を受けたものと考えられている。
 その際、当時のスペイン王室で最も重要なオルガニスト兼作曲家のアントニオ・デ・カベソン(1510~1566)からの影響が強いと考えられる。カベソンの夫人はアビラの出身で、その実家はビクトリアの家からほど近くにあったという。カベソン自身も1552年11月と1556年6月の2回、アビラを訪れ、大聖堂のオルガンを弾いている。これらのことから、ビクトリアはカベソンから直接間接に多くの影響ないし接触を持った可能性があるとされている。

 ビクトリアは、音楽以外に古典の勉強もしたが、それはサン・ヒル(St. Giles)少年学校でのことと思われる。この学校はイエズス会が1554年にアビラに建てたもので、すぐに名声が高まり、聖女テレサも自分の甥たちをここに通わせようと考え、1557年には、聖テレサと親しいイエズス会修道士で、後にイエズス会総長となるフランシスコ・デ・ボルハもこの学校の視察に来た。その他、高名な音楽家たちもここで教育を受けている。

1565頃 (16歳頃)
 フェリペ2世の奨学金を得てローマへ留学。
 優秀な聖歌隊員で、古典の勉学にも励んできたビクトリアは、変声期を迎えると、その才能を見込まれ、スペイン王フェリペ2世の奨学金を下賜され、イエズス会の手により、ローマにあるイエズス会の最高教育機関の一つ、「コレジウム・ジェルマニクム(ドイツ学院)(Collegium Germanicum et Hungaricum)」に留学し、ここで音楽家としての教育を受けた。
 入学の日は1563年6月25日とも言われるが、実際にローマに移ったのは1565年になってからの可能性の方が高い。

 この時代、ローマでの教育や音楽活動はイエズス会が有力なスポンサーとなっており、コレジウム・ジェルマニクムは、隣接する姉妹校コレジウム・ロマーヌム(ローマ学院)(Collegium Romanum)と並び、いわばイエズス会直属の大学だった。
 コレジウム・ジェルマニクムは、「ジェルマニクム」の文字通りのドイツ人宣教師候補以外に、イギリス人、スペイン人、イタリア人の留学生も受け入れており、ビクトリアは「歌手」として登録されたが、同時に聖職者になるための勉強も行われた。

 なお、コレジウム・ロマーヌムは、イエズス会の創立者の一人にして初代総長イグナティウス・ロヨラが1551年にイエズス会の教育機関として設立したものだが、トレント公会議が第23回会合において教区神学校の設立を命じたので、教皇ピウス4世は1565年、コレジウム・ロマーヌム内にローマ神学校「セミナリオ・ロマーノ(Seminario Romano)」を設立し、その運営をイエズス会に委託した。これにより、コレジウム・ロマーヌムは事実上カトリック教会の正式教育機関ともなっている。
 そして1565年末ないし1566年初めから1567年までの間、セミナリオ・ロマーノの初代楽長として招かれたのはパレストリーナ(1525頃~1594)だった。

 若いビクトリアが、パレストリーナのビロードのように滑らかな、天上的な通模倣ポリフォニーに魅せられてしまったことは想像に難くない。
 また、パレストリーナが優秀な学生ビクトリアと知り合いになったことはも容易に想像できる。
 実際、ビクトリアが大家パレストリーナのもとで直接教えを受けたことはほぼ間違いないと考えられている。なぜなら、これから後に数多く生み出されるビクトリアの作品は、パレストリーナの音楽の特徴が色濃く反映され、その直接の後継者と考えられるからである。

 ビクトリアはこの頃から歌手、オルガン奏者、そして作曲家としてローマで本格的に活動を始めたと考えられる。

1568頃 (19歳頃)
 コレジウム・ジェルマニクムの有力な後援者の一人、アウグスブルク大司教である枢機卿オットー・トルクセス・フォン・ヴァルトブルク(Otto Truchseß von Waldburg-Trauchburg 1514~1573)の、私設の聖歌隊の楽長となる。

1569年1月 (20歳)
 ローマにあるアラゴン家系の教会サンタ・マリア・ディ・モンセラート(Chiesa di Santa Maria in Monserrato degli Spagnoli)の歌手(カントール)兼オルガニストとなる。

1571年9月または10月
 母校コレジウム・ジェルマニクムの音楽教授に任命される。
 これに伴い、オットー・トルクセス・フォン・ヴァルトブルク枢機卿の私設聖歌隊楽長職を辞したらしい。

1572 (23歳頃)
 最初の曲集「モテトゥス集」を出版。
 ビクトリアは1571~1572年の間に集中的に作曲を進め、1572年にヴェネツィア最大の楽譜出版業者アントニオ・ガルダーノの息子たち(アレッサンドロ&アンジェロ)を通じて、初めての曲集「モテトゥス集第1巻」を出版する。曲集は有力なパトロン、オットー・トルクセス・フォン・ヴァルトブルク枢機卿に献呈されている。
 ここには歌われるべき祝日が明記された33曲のモテトゥスが収められ、
  • おお、大いなる神秘 (O magnum mysterium) 》
  • アヴェ・マリア (Ave Maria) 》[8声]
  • 二人の熾天使が (Duo seraphim clamabant) 》
  • マリアよ、恐れることなかれ (Ne timeas Maria) 》
  • おお、道行く全ての者よ (O vos omnes) 》
  • おお、何と誉れある王国 (O quam gloriosum est) 》
  • 汝の足は何と美しきことか (Quam pulchri sunt gressus tui)》
などの名作モテトゥスが多く含まれ、ビクトリアが早くから伝統的なポリフォニー書法を完全にマスターした上で、歌に溢れた音楽を作ることに長けていたことを示している。
 この曲集は極めて高く評価され、モラーレス、ゲレーロを継ぐスペイン楽派の高峰としてビクトリアの地歩を固めた。

1573 (24歳頃)
 母校コレジウム・ジェルマニクムの楽長に昇格。
 これに伴い、サンタ・マリア・ディ・モンセラート教会での歌手兼オルガニストの仕事はこの年末か1574年初めに辞する。
 同じ1573年には、コレジウム・ロマーヌムの神学校「セミナリオ・ロマーノ」で単旋律聖歌の指導も始めた。
 この時期はビクトリアの生涯の中でも最も順風が吹いた期間と言えよう。
 しかし、こうした現世的な栄達は決してビクトリアに満足を与えなかった。

1575 (26歳頃)
 聖職者となる。

 深い信仰心の持ち主だったビクトリアは、音楽家と同時に、聖職者となる道をも選んだ。
 この年の8月25日、彼はイギリス人の司教トマス・ゴールドウェル(Thomas Goldwell)の手でまず助祭に叙階された。
(当時イギリスは英国教会の国となり、カトリックとは断絶していたが、改革前のイギリスの教会組織から渡ってきてカトリックの組織に組み込まれた生き残りがいた。ゴールドウェルはその一人。)
 その3日後の8月28日、26歳のビクトリアは司祭となった。
(これらの叙階式は、モンセラート通りのイギリス人の教会で行われた。)

 また同じ1575年、ビクトリアはサンタポッリナーレ(Sant'Apollinare)教会の楽長にも任命された(1)

1576 (27歳頃)
 最初のミサ曲集を出版。
 ビクトリアはヴェネツィアの印刷業者アンジェロ・ガルダーノを通じて「ミサ曲、詩篇曲、マニフィカト等による曲集 第1巻」を出版し、ライン帝領伯エルンストに献呈した。
 ここには28曲が含まれるが、うち7曲は1572年の曲集からの再版なので、新作は21曲となる。
 ミサ曲は5曲のうち3曲が既存の多声楽曲を基に書かれた“パロディ・ミサ”で、その一つは自作の5声モテトゥス《五旬祭の日が来たりし時(Dum complerentur)》(1572刊)に基づく6声の《ミサ・ドゥム・コンプレレントゥル》だが、残る2作はいずれもスペイン宗教音楽の先輩による作品で、モラーレス作の6声モテトゥス《全ての国よ、主に向かいて歓呼せよ》による6声の《ミサ・ガウデアムス》と、ゲレーロ作の4声モテトゥス《天の王国が》(1570; ヴェネツィア刊)による4声の《ミサ・シミレ・エスト・レニュム・チェロルム》となる。
 また、聖母マリアのためのアンティフォナ5曲のうち、2曲はオルガン伴奏付きの二重合唱による8声曲で、ヴェネツィアのサン・マルコ聖堂で歌われていたコーリ・スペッツァーティ(分割合唱)手法の影響と見られる。器楽伴奏を付けた点でも新しい。

1576~1577頃
 晴れて聖職者となったビクトリアはコレジウム・ジェルマニクムの楽長を辞職。
 ビクトリアの名前が楽長として記録されるのは1576年12月26日までだが、後任が仕事を始めるのは1577年9月20日なので、それまで彼が楽長の仕事を続けていた可能性もある。

1578 (29歳頃)
 世俗のあらゆる地位を捨て去り、ローマ市内のサン・ジローラモ・デッラ・カリタ教会に勤める一司祭となる。

 ビクトリアは、慈善の理想に貢献した聖フィリッポ・ネーリ(Filippo Neri 1515~1595)の「神愛オラトリオ会(オラトリオ司祭会)(Oratorium)」(1575勅許)に籍を置いて信仰心を深める。
 フィリッポ・ネーリ(1515~1595)が始めた「オラトリオの集会(La Congregazione dell'Oratorio)」は、民衆の宗教心や道徳心を高める目的で開かれた、いわば宗教的な修練の集まりで、当初、サン・ジローラモ・デッラ・カリタ教会の付属の祈祷室(オラトリオ)に集まって行われたためにその名がある。ネーリは1575年に教皇グレゴリウス13世からその活動を正式に認可された。
 またネーリは、このオラトリオ会で歌う聖歌を、信徒でもあったパレストリーナに依頼した。ここから、聖歌の一形式であるオラトリオが生まれる。

 ビクトリアは、サン・ジローラモ・デッラ・カリタ教会での集会を手伝い、1578年6月8日にここの司祭を務めることになり、1585年5月7日までその仕事を続けた。

 なおビクトリアは、サン・ジローラモ・デッラ・カリタ教会での仕事を続けている期間に、教皇グレゴリウス13世から、スペインの以下の5つの教会の聖職録を次々に与えられている。
  1. ビリャルバルバのサン・ミゲル教会
  2. ベハールのサン・フランシスコ教会
  3. ベハールのサン・サルバドール教会
  4. バルデスカパのサン・タンドレス教会
  5. オスマ司教区
 これらの収入は相当に額に達し、また定職以外の仕事からも多くの収入を得ることになった。

 また、彼は[伊]サン・ジャコモ・デリ・スパニュオリ(San Giacomo degli Spagnuoli)教会([西]サンティアゴ・デ・ロス・エスパニョール(Santiago de los Españoles)教会)[現ノストラ・シニョーラ・デル・サクラ・クオーレ(Nostra Signora del Sacro Cuore)教会]の祭典の、異なる宗教的祝賀会の音楽の部分に常に出席した。
1581 (32歳頃)
 2冊の曲集を刊行。

 一つは、ローマのドメニコ・バーザを通じて出版した「聖母マリアの曲集 第1巻」で、枢機卿ミケーレ・ボネルリに献呈。
 ここにはマニフィカトの新作10曲とアンティフォナの新作2曲を含む。アンティフォナの2曲《うるわし救い主のみ母》《めでたし、天の女王》はオルガン伴奏付きの二重合唱による8声曲で、1576年のミサ曲集に含まれた2曲に引き続き、ヴェネツィアのコーリ・スペッツァーティ(分割合唱)手法の影響を受けている。

 もう1冊はやはりローマのドメニコ・バーザを通じて出版した『年間のイムヌス(讃歌)集』で、教皇グレゴリウス13世 (位1572~1585) に献呈。教会暦の順番に並べられたイムヌス32曲と、4つの詩篇曲(うち3曲が新作)から成る。
 ちなみにグレゴリウス13世は1582年にグレゴリオ暦を導入することで有名。

1583 (34歳頃)
 この年も2冊の曲集を刊行。

 うち一つは、ローマのアレッサンドロ・ガルダーノにより出版された「モテトゥス集」で、53曲が収められているが、大部分が再版で、新曲は7曲のみ。

 もう1冊は、ローマのバーザを通じて出版した「ミサ曲集 第2巻」で、スペイン国王フェリペ2世に献呈された。
 新作ミサ4曲のうち2曲は自作モテトゥスによるパロディ・ミサ。一つは4声モテトゥス《汝の足は何と美しきことか》(1572刊)に基づく4声の《ミサ・クワム・プルクリ・スント》、もう1曲は4声モテトゥス《おお、何と誉れある王国(O quam gloriosum est)》による4声の《ミサ・オー・クワム・グロリオースム・エスト(Missa O quam gloriosum est)》であり、いずれもビクトリアのミサ曲の中の傑作と言える。
 この時期には洗練を極めたポリフォニー技法のみならず、ローマ楽派が得意としたパロディ・ミサの手法も完全に消化し、作曲家としてのビクトリアの才能が絶頂を極めていたと言えよう。

 にもかかわらず、ビクトリアはこの「ミサ曲集 第2巻」の序文で、フェリペ2世に対し、自分は作曲に疲れを感じており、「作曲家としての仕事に終止符を打」ちたい。そして長いこと留守にしていた故国に戻り、聖職者として神に仕える日々を送りたい。しかしそのためには「手ぶらで帰るべきではなく、私の職業奉仕の義務の中で最も適切で、陛下にも最も喜ばしいものを提供すべき」であり、そこでこの作品集をまとめたという意味のことを述べている。

 ビクトリアのこの帰国・隠遁の願いは間もなく聞き入れられるが、その前にさらにすぐれたいくつかの曲集が出版される。

1585 (36歳頃)
 「聖週間聖務曲集」ほか1冊を出版。ビクトリアの創作の頂点。

 1585年にはローマのバーザを通じて2冊の曲集を出版。
 その一つは「年間の祝日のモテトゥス集(Motecta festorum totius anni)」で、37曲のモテトゥスで構成されるが、うち2曲は友人ゲレーロの作品、1曲はローマの作曲家フランチェスコ・ソリアーノの作品であり、ビクトリアの作品は34曲だが、うち25曲は旧作の再版であり、新作は9曲のみ。
 これはサヴォイア公シャルル・エマニュエル1世・ド・サヴォワ=ヌムール(第3代ヌムール公)(サルデーニャ王カルロ・エマヌエーレ1世)に捧げられた。

 しかしもう1冊、「聖週間聖務曲集(Officium Hebdomadæ Sanctæ)」こそは彼の最大傑作の一つと言える。
 この曲集は、聖週間(復活祭前の1週間)に修道院で行われる聖務日課で歌われる曲を集めたもので、次のような構成となる。
  1. 聖週間最初の日曜に当たる「枝の主日」に歌われるもの 3曲 …… 《マタイ受難曲》など
  2. 聖木曜日に歌われるもの 12曲 …… 朝課(3つの夜課に分かれる)で歌われるレクツィオ3曲とレスポンソリウム9曲を作曲。
  3. 聖金曜日に歌われるもの 12曲 …… 同上+《ヨハネ受難曲》
  4. 聖土曜日に歌われるもの 10曲 …… 同上
 以上、合計37曲から成る。

 「テネブレ(暗闇)」とも呼ばれる聖週間最後の3日間(=聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日)には、レクツィオ(読誦)とレスポンソリウム(応唱)がそれぞれ9つ(3曲×3夜課)ずつ歌われ、3日間合計でレクツィオ27曲、レスポンソリウム27曲となるが、ビクトリアが作曲したのはレクツィオのうち「エレミアの哀歌」に当たる最初の3つのレクツィオ×3日間と、レスポンソリウムの最初の6曲×3日間で、合計すればレクツィオ「エレミアの哀歌」9曲と、レスポンソリウム18曲である。
 これらの他にもモテトゥス3曲(全て旧作の転用)、イムヌス・受難曲(2)各2曲、詩篇曲2曲、カンティクム(頌歌)1曲を含むが、中心となるのは、
  • 聖週間のテネブレ典礼に於けるレクツィオ《エレミアの哀歌》9曲
  • 聖週間のテネブレ典礼に於ける《レスポンソリウム集》(Tenebrao Responsories) 18曲 …… 《すべて道ゆく人よ(O vos omnes)》、《あまねく暗くなりて(Tenebræ factæ sunt)》等の有名曲含む
の2種の連作である。
 その暗く劇的な表現力・強烈な情念の燃焼は、一種の緊張感をすら聴く者に与える。

 ちなみに、ビクトリアが全てのレクツィオとレスポンソリウムに曲を付けなかったのは、次のように考えることが出来る。
 まず第1夜課のレクツィオで朗誦される「エレミアの哀歌」には3つ全てにポリフォニー楽曲を付けたが、それに対する応唱たるレスポンソリウムにも曲を付けるとくどくなり過ぎるので、旧来の単純なグレゴリオ聖歌が歌われるよう、作曲を控えたのだろう。
 それに対して、第2夜課と第3夜課では、レクツィオに作曲しない代わり、それぞれ3+3=6曲のレスポンソリウムにポリフォニーを付けたのであろう。

 「エレミアの哀歌」を通しで作曲する作曲家はタリス、パレストリーナ、ラッススなど数多いが、それと直接つながりを持つレスポンソリウムをもまとめて作曲したのはビクトリアだけである。
 実際、彼の《エレミアの哀歌》は傑作だが、それ以上に《聖週間のレスポンソリウム集》は、ビクトリアが持てる力を注いで強烈な表現力を示した、傑作中の傑作と言える。

 この曲集には、これまでのように特定の庇護者等に献呈はされておらず、「聖三位一体」つまり神に献呈されている。

1585頃 (36歳頃)
 スペインへ帰国
 「聖週間聖務曲集」等を出版して間もなく、周囲の慰留にも関わらず、ビクトリアはスペインへ帰国する。

 ビクトリアがスペインに戻った正確な日付は知られていない。デスカルサス・レアレス修道院での司祭の仕事が1587年から始まっているので、それ以前に帰国したことは間違いない。
 スペイン語版『Wikipedia』「Tomás Luis de Victoria」は1585年5月とする。

1587 (38歳頃)
 マドリード近郊の修道院の司祭兼音楽家としての活動に専念

 フェリペ2世よりその妹マリア太后とその娘マルガリータ付きの司祭として任命され、彼女たちの住まいであったマドリード近郊のラス・デスカルサス・レアレス修道院の司祭兼音楽家(作曲家、楽長、オルガン奏者)として活動を開始。終生その地位に留まった。

 マリア太后(1528~1603)はフェリペ2世のすぐ下の妹で、1548年に従弟のオーストリア大公マクシミリアン(1527~1576)と結婚、夫が神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世として即位してからは皇后の位に就いたが、夫と死別後の1581年、故郷のスペインに戻っていた。
 太后には鬱病の気があり、息子の皇帝ルドルフ2世(位1576~1612)に何度か引き留められたにもかかわらず、未亡人の太后はひたすらカトリックの信仰に打ち込むため、スペインの首都マドリード中心の、王宮に近い王族修道院ラス・デスカルサス・レアーレス・デ・サンタ・クララ修道院(裸足の修道会の王室の修道院)(Monasterio de las Descalzas Reales de S. Clara)に出家した。
 娘のマルガリータ王女も1584年に脱俗の誓いを行い、33人の修道女たちに加わった。

 ビクトリアがこの修道院にやって来た時、日々の聖務日課の歌を歌うために12名の男性歌手の僧侶と4人のボーイ・ソプラノから成る聖歌隊があった。
 ビクトリアはこの16名の聖歌隊を中心に、毎日グレゴリオ聖歌や多声楽曲、対位法などを教えた。またオルガンを演奏し、復活祭やキリストの聖体の祝日等の祝祭のためには臨時で他の楽器奏者を雇って演奏に加えた。ビクトリアはこのような仕事を今後24年間続けていく。
 こうした生活を続ける中で、ビクトリアはマリア太后の信心深く高貴な人柄に心酔していったという。

1587 (38歳頃)
 セビーリャの大聖堂やサラゴサの大聖堂から、楽長としての誘いを受けるも、これを断る。
 ラス・デスカルサス・レアーレス・デ・サンタ・クララ修道院でのマリア太后付き司祭兼音楽家としての仕事に満足していたということだろう。

1588 (39歳頃)
 スペインは、無敵艦隊アルマダを総動員してイギリス征服作戦を敢行したが失敗し、アルマダは壊滅。
 この敗北はスペイン凋落の始まりであり、“黄金世紀”の終わりを告げるものだった。

1592~1594 (43~45歳頃)
 自作ミサ曲集の出版準備のため、ローマを再訪。

 ビクトリアは1585年以降1592年までの間、いかなる作品も公表していないが、創作力が低下したわけでは全くない。むしろ晩年になるにつれ、ビクトリアの作品は技巧を廃し、より簡潔で力強い表現へ向かっていく。ポリフォニーの複雑さは薄れ、ホモフォニックな力強さが目立ってくる。
 同時代には、例えば北イタリアのフェラーラ宮廷では、チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16~1565)、ニコラ・ヴィチェンティーノ(1511~c.1576)、ルッツァスコ・ルッツァスキ(c.1545~1607)等のイタリア人作曲家たちが、端正なルネサンス音楽の型からはみ出して、不協和音や微分音程の使用などの実験を含む、ほとんど前衛音楽とも言える先鋭的な「マニエリスモ」的音楽を争うように書いていた。
 これに対し、保守的なスペインでは、劇的感情を盛り込みながらも、音楽はぎりぎりのところでルネサンス的ポリフォニー(均整の取れた模倣対位法)の枠内に踏み留まっていた。ビクトリアの音楽などはその典型で、不協和音の使用なども、効果的だがわざとらしさは感じさせない。

1592 (43歳頃)
 ローマの出版業者アスカニオ・ドナンジェリを通じ、「ミサ曲集」を出版。
 ここにはミサ7曲とアンティフォナ2曲が収められている。
 ミサ曲のほとんどは自作モテトゥスを用いた「パロディ・ミサ」で、4声モテトゥス《おお、大いなる神秘》による4声の《ミサ・オー・マニュム・ミステリウム》、4声モテトゥス《老人が御子を抱きたり》(1572刊)による4声の《ミサ・クワルティニ・トニ(第4旋法のミサ曲)》のような伝統的手法による傑作もあるが、聖母マリアのための8声のアンティフォナ《めでたし、女王、憐み深き御母》(1576刊)に基づくオルガン伴奏つき二重合唱のための8声の《ミサ・サルヴェ・レジナ》のような、ヴェネツィア風の新技法を用いた曲もある。

1593 (44歳頃)
 新作モテトゥスの初演に立ち会う。
 この年の7月18日、ローマのサンタポッリナーレ(サン・タポリナーレ)(Sant'Apollinare)教会で、ドイツ皇帝軍がクロアティアでオスマン朝トルコの軍勢を打ち破ったことを祝うミサと晩課が行われた。
 この時、ビクトリアが書いたモテトゥス《デボラよ、立ちて歌を歌え(Surge, Debora)》がコレジウム・ジェルマニクムの聖歌隊により歌われ、ビクトリア自身がそこに立ち会った。

1594年2月2日 (45歳頃)
 パレストリーナが死去。
 肋膜炎により68歳で病死。

 ローマ滞在中だったビクトリアは恩師の悲報に接し、サン・ピエトロ大聖堂で行われた葬儀に参列。
 葬儀にはローマの全ての聖歌隊が参加、代表的作曲家たちが1曲ずつ追悼歌を捧げた。

1600 (51歳頃)
 ミサ曲集を初めてスペイン国内で出版。
 ビクトリアは出版業者フリオ・フンティ・デ・モデスティを通じて「ミサ曲、マニフィカト、モテトゥス、詩篇曲集」を発表。
 ミサ曲にはオルガン伴奏つき二重合唱あるいは三重合唱のための曲が見られる。
 例えば、自作の8声のアンティフォナ《うるわしき救い主の御母》による8声の《ミサ・アルマ・レデンプトリス・マーテル》、同じく自作の8声アンティフォナ《めでたし、天の女王》による8声の《ミサ・アヴェ・レジナ・チェロルム》、そして自作の12声の詩篇曲《我は喜びに満ちたり》による12声の《ミサ・レタトゥス・スム》などである。
 また、スペイン王フェリペ3世(位1598~1621)が好んだ16世紀前半のフランスの作曲家ジャヌカン(1485頃~1558)の有名な4声シャンソン《戦争(La guerre)》に基づく9声の《ミサ・プロ・ヴィクトリア(戦争ミサ)(Missa pro victoria)》ような異色作もあるが、これもまたオルガン伴奏つきの二重合唱のための作品。

 ラス・デスカルサス・レアーレス修道院でオルガニストの仕事もしたビクトリアにとって、オルガン伴奏を伴う大規模合唱作品は、彼の後半生の中で大きな位置を占めてきたように思われる。

 同じ1600年、ラス・デスカルサス・レアーレス修道院の聖歌隊のボーイ・ソプラノの人数は4名から6名に増やしてもらえた。
 また翌1601年には、器楽合奏団にようやく常任のファゴット奏者が加わった。

1603 (54歳頃)
 マリア太后の死去に際し、有名な《6声のレクイエム》を作曲。

 2月26日、かねてから敬愛を寄せていたマリア太后が亡くなった。
 ビクトリアはその死を悼み、彼女の葬送の聖務日課のために6声の多声合唱曲を書き上げた。
 中心となるのは《死者のためのミサ曲(Missa pro defunctis)(レクイエムRequiem)》である。  グレゴリオ聖歌のレクイエムの旋律が拡大されて定旋律となり「一つの声部に幅広く保持し、他の諸声部が対位法的に絡みついてゆき、限りなく深く美しい幽玄の世界を現出している」(皆川達夫)。
 もはやこの曲では模倣対位法はほとんど見られない。澄み切った悲しみを表現するには、むしろその方がふさわしい。
 この他に葬送モテトゥス、レスポンソリウム、朝課に属する4声のレクツィオ各1曲ずつを作曲した。

 マリア太后の通夜は簡素なものと思われ、3日後に埋葬された。
 大がかりな葬儀は4月の22~23日に執り行われた。死者のための聖務日課が暗い朝から始まり、死者のための朝課、引き続き賛課での聖歌のあと、死者のためのミサが厳粛に執り行われた。

 マリア太后は遺言で修道院にある3つの礼拝堂の管理権をビクトリアに相続させようとしていた。
 しかしビクトリアは修道院での仕事で、聖堂の楽長での職よりもずっと多くの俸禄を受け取っていたので、楽長としてのこれ以上の報酬を受け取るのを拒み、一介のオルガニストの職を選んだ。

 ビクトリアはこうして太后の司祭として17年間役目を果たし、太后の死後はその娘マルガリータに仕えることになった。

1605 (56歳頃)
 「死者のための聖務曲集」をマドリードで出版。
 これは1603年のマリア太后の葬儀のために書いた聖務日課曲をまとめたもので、作曲者晩年の傑作。
 出版譜冒頭のマルガリータ王女に対する献呈文の中に「白鳥の歌 (Cygneam Cantionem)」という言葉が出てくるため、このレクイエムはビクトリア自身の死も予感して書かれたとも言われるが、ビクトリアは自分の死期など知りようがなかったし、ここで言う「白鳥」は明らかにマリア太后のことである。

 但し、それ以降ビクトリアは、少なくとも楽譜を出版することはなく、実際にこれが彼の発表された最後の作品集となった。

1606 (約57歳)
 これ以降は修道院のオルガン奏者として務める。

 ビクトリアは聖職者として妻帯せず、一生独身で過ごしたため、マリア太后亡き後は孤独な晩年を過ごしたように思われがちだが、そうではない。
 特に晩年は家族との絆を一層強め、兄弟姉妹と親密な付き合いをしたし、兄弟の一人は、ビクトリアと同じラス・デスカルサス・レアーレス修道院で聖職者として活動した。

1611 (約62歳)
 1611年8月27日、ビクトリアは修道院の近くにある聖職者住居で息を引き取った。
 ラス・デスカルサス・レアーレス修道院の墓地に埋葬された。

= 主な作品 =

 ビクトリアが残した作品は全て宗教合唱曲で、世俗曲はおろか、宗教独唱曲すら存在しない。
 作品は以下のようなもので、全部で約180曲残され、そのほとんどが生前に出版されている。

  • ミサ曲 20曲
  • 死者のためのミサ曲(レクイエム) 2曲
  • モテトゥス 46曲
  • イムヌス(讃歌) 34曲
  • レスポンソリウム 23曲
  • 詩篇曲 18曲
  • マニフィカト(聖母マリアのカンティクム) 18曲
  • エレミヤの哀歌(ラメンタツィオーネ) 9曲
  • その他

 有名な作品に、

  • 6声の《死者のためのミサ曲(レクイエム)》(1605刊)
  • 「聖週間聖務曲集」(1585刊)より エレミヤの哀歌(全9曲)
  • 「聖週間聖務曲集」(1585刊)より レスポンソリウム集(全18曲)
  • モテトゥス《おお、大いなる神秘 (O magnum mysterium) 》(1572刊)
  • モテトゥス《二人の熾天使が (Duo seraphim clamabant) 》(1572刊)
  • モテトゥス《おお、道行く全ての者よ (O vos omnes) 》(1572刊)
  • モテトゥス《マリアよ、恐れることなかれ (Ne timeas Maria) 》(1572刊)
等が知られる。


= 作品リスト =


■出版譜■
原題 邦訳例 声部数 出版年 曲種 備考
33曲。1583bで再版
1. O quam gloriosum est regnumおお何と栄光に満てる王国(おお、何と誉れある王国)(輝かしきはその御国) 4声1572 モテトゥス 諸聖人の祝日(11月1日)に(In festo omnium sanctorum)
2. Doctor bonus amicus Dei神の良き友、師アンドレア 4声1572 モテトゥス In festo sancti Andreæ
3. Quam pulchri sunt gressus tui汝の足は何と美しきことか(君は鳩のごとく美しく) 4声1572 モテトゥス 聖母マリアの無原罪の御宿りの祝日(12月8日)のための(In conceptione beatæ Mariæ)
4. O decus apostolicumおお、使徒の誉れ 4声1572 モテトゥス 使徒トマスの祝日(7月3日)に(In festo sancti Thomæ apostoli)
5. O magnum mysteriumおお大いなる神秘 4声1572 モテトゥス 1月1日の主の割礼の祝日に(In circumcisione Domine)
6. Magi viderunt stellam博士らは星を見て 4声1572 モテトゥス 公現祭に(In epiphania Domini)
7. Senex puerum portabat老人が幼な子を抱きて 4声1572 モテトゥス In purificatione beatæ Mariæ
8. Sancta Maria succurre miseris聖なるマリアよ、哀れな者を救い給え 4声1572 モテトゥス In sanctæ Mariæ ad nives
9. Ne timeas Maria恐れることはない、マリアよ 4声1572 モテトゥス In annuntiatione beatæ Mariæ
10. Pueri Hebræorumヘブライの子らは 4声1572 モテトゥス/アンティフォナ アンティフォナに分類されることもある。Dominica in ramis palmarum
11. Vere languores nostrosまことに、われらが弱さをば 4声1572 モテトゥス 聖木曜日(Feria V in cœna Domini)のための
12. O vos omnesおお、道行く全ての人々よ 4声1572 モテトゥス 聖金曜日(Feria VI in parasceve)のための
13. O regem cæli - Natus est nobisおお、天の支配者を 4声1572 モテトゥス In festo natalis Domini
14. O sacrum convivium - Mens impletur gratiaおお、聖なる宴 4声1572 モテトゥス In festo corporis Christi
15. Ascendens Christus in altum - Ascendit Deus in jubilationeキリストは天の高みに 5声1572 モテトゥス In ascensione Domini
16. Dum complerentur - Dum ergo essent五旬節の日が来たりし時 5声1572 モテトゥス In festo pentecostes
17. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 5声1572 アンティフォナ Sabato in septuagesima
18. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 5声1572 アンティフォナ Sabato in resurrectione Domini
19. Alma Redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 5声1572 アンティフォナ Sabato in adventu Domini
20. Ecce, Dominus veniet - Ecce, apparebit Dominus見よ、主が来たりたまわん 5声1572 モテトゥス Dominica in adventu Domini
21. Cum beatus Ignatius - Ignis, crux, bestiæ confractio ossium祝福されしイグナティウスが 5声1572 モテトゥス In festo sancti Ignatii
22. Descendit angelus Domini - Ne timeas主の天使がザカリアのもとに下りて 5声1572 モテトゥス In festo sancti Ioannis Baptistæ
23. Gaude Maria virgo喜べ、処女マリアよ 5声1572 モテトゥス De beata virgine
24. Quem vidistis pastores - Dicite, quid nam vidistis?羊飼いよ、いかに見たのか 6声1572 モテトゥス In festo natalis Domini
25. Vadam et circuibo civitatem - Qualis est dilectus tuus我は急ぎ行かん(私は立ち上がり、かの町に行こう) 6声1572 モテトゥス In planctu beatiss. virginis Mariæ
26. Tu es Petrus - Quodcumque ligaveris汝はペテロなり 6声1572 モテトゥス In festo sancti Petri
27. Vidi speciosam - Quæ est ista私は見た、鳩の如き美しい人を 6声1572 モテトゥス 聖母被昇天祭にて(In Festo Assumptionis Beatæ Mariæ Virgine)
28. Benedicta sit sancta Trinitas聖なる三位一体に祝福あれ 6声1572 モテトゥス In festo sanctissimæ Trinitatis
29. O sacrum conviviumおお、聖なる宴 6声1572 モテトゥス In festo corporis Christi
30. Surrexit pastor bonus良き牧者が蘇りたまいぬ 6声1572 モテトゥス In festo resurrectionis Domini
31. Congratulamini mihi全ての者よ我を祝福せよ 6声1572 モテトゥス In festo resurrectionis Domini
32. Salve Regina - Ad te suspiramus - Et Jesum - O clemens, O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 6声1572 アンティフォナ Sabato in pentecoste
33. Ave Maríaアヴェ・マリア 8声+Org1572 モテトゥス In annuntiatione beatæ Mariæ
28曲中7曲は1572の再版、新曲21。
1. Missa Ave maris stellaミサ曲「めでたし海の星よ」(ミサ・アヴェ・マリア・ステラ) 4-5声1576 ミサ曲 グレゴリオ聖歌の同名讃歌による
2. Missa Simile est regnum cœlorumミサ曲「天の女王のごとく」(ミサ・シミレ・エスト・レニュム・チェロルム) 4声1576 ミサ曲 ゲレーロの1570年出版の4声モテトゥス《天の王国が》に基づく
3. Missa De Beata Mariaミサ曲「処女マリアに祝福あれ」(ミサ・デ・ベアータ・マリア) 5声1576 ミサ曲 グレゴリオ聖歌の同名アンティフォナによる
4. Missa Gaudeamusミサ・ガウデアムス 6声1576 ミサ曲 モラーレスの1538年出版の6声モテトゥス《全ての国よ、主に向かいて歓呼せよ(Jubilate Deo)》に基づく
5. Missa Dum complerentur夕食礼拝のミサ曲(ミサ・ドゥム・コンプレレントゥル) 6声1576 ミサ曲 自作の1572年出版のモテトゥス《五旬祭の日が来たりし時》に基づく
6. Ave maris stella [versos pares]めでたし、海の星 [偶数行] 4-3声1576 イムヌス(讃歌) De Beata Virgine
7. Magnificat primi toni [versos impares]第1旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1576 マニフィカト
8. Magnificat primi toni [versos pares]第1旋法のマニフィカト [偶数行] 4-6声1576 マニフィカト
9. Magnificat quarti toni [versos impares]第4旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1576 マニフィカト
10. Magnificat quarti toni [versos pares]第4旋法のマニフィカト [偶数行] 4-5声1576 マニフィカト
11. Magnificat octavi toni [versos impares]第8旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 6声1576 マニフィカト
12. Magnificat octavi toni [versos pares]第8旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1576 マニフィカト
13. Alma redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 5声1572 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1572より再版
14. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 5声1572 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1572より再版
15. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 5声1572 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1572より再版
16. Salve Regina - Vita dulcedo - Ad te suspiramus - Et Jesum - O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)(その1) 5声1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ
17. Salve Regina - Ad te suspiramus - Et Jesum - O clemens, O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 6声1572 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1572より再版
18. Vidi speciosam - Quæ est ista私は見た、鳩の如き美しい人を 6声1572 モテトゥス 偽作?
19. Ardens est cor meumわが心は燃え上がりたり(わが心は燃えて) 6声1576 アンティフォナ/モテトゥス
20. Nigra sum sed formosaわが肌は黒けれど美し 6声1576 アンティフォナ/モテトゥス
21. O sacrum convivium [different from SSSA setting above]おお、聖なる宴(その2) 6声1572 モテトゥス 1572より再版
22. O Domine Jesu Christeおお、主イエス・キリストよ 6声1576 モテトゥス 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための In Elevatione
23. Nisi Dominus - Beatus vir (psalm 126) 詩篇第126番「主が家を建て給わずば(Nisi Dominus)」 [8声] 8声+Org1576 詩篇曲
24. Ave Maríaアヴェ・マリア 8声+Org1572 モテトゥス 1572より再版
25. Salve Regina - Vita dulcedo – Ad te clamamus - Ad te suspiramus - Eia ergo - Et Jesum - O clemensサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 8声+Org1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ
26. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 8声+Org1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ
27. Super flumina Babylonis (psalm 136)詩篇第136番「バビロン川(バビロンの流れ)のほとりに」 8声+Org1576 詩篇曲
4声讃歌32、8声詩篇4
1. Conditor alme siderum輝く実り多き創り主(造り主なる主) 4-3声1581 イムヌス(讃歌) De Adventu Domini
2. Christe Redemptor omnium - Tu lumenすべての者の救い主なるキリストよ 4声1581 イムヌス(讃歌) De Nativitate Domini
3. Salvete, flores martyrumめでたし、殉教者の花々よ 4声1581 イムヌス(讃歌) De Innocentibus
4. Hostis Herodes impie非道なる敵ヘロデよ 4声1581 イムヌス(讃歌) De Epiphania
5. Lucis Creator optime至高なる光の創り主よ 4声1581 イムヌス(讃歌) In Dominicis per annum
6. Ad preces nostrasわれらの祈りに御耳を傾けたまえ 4-3声1581 イムヌス(讃歌) Dominica in Quadragesima
7. Vexilla regis prodeunt見よ、王のみ旗は進む(王の旗は翻る) 4-3声1581 イムヌス(讃歌) Dominica in Passione (※ roman mode)
8. Ad cænam Agni providi小羊の正餐を準備し(小羊の宴を整え) 4-3声1581 イムヌス(讃歌)
9. Jesu nostra redemptioイエスよ、われらの救い 4声1581 イムヌス(讃歌) In Ascensione Domini.
10. Veni Creator Spiritus来たりたまえ、創り主なる聖霊よ(来たれ創造主なる聖霊よ)(Veni, Creator Spiritus) [4声] (1581刊) 4-3声1581 イムヌス(讃歌) In Pentecoste
11. O lux beata Trinitasおお、祝福されし光りなる三位一体(O lux beata Trinitas) 4声1581 イムヌス(讃歌) In festo Sanctissimæ Trinitatis
12. Pange lingua gloriosi舌よ、歌え(Pange lingua gloriosi) 4-3声1581 イムヌス(讃歌) In festo Corporis Christi (※ roman mode)
13. Quodcumque vinclis [= 19. Petrus Beatus]地にて結ばれたる者は誰も [= 19. 祝福されたるペテロは] 4声1581 イムヌス(讃歌) In Cathedra Sancti Petri
14. Decus egregie Paule栄光ある教え人、パウロ 4声1581 イムヌス(讃歌) In Conversione et Commem. Sancti Pauli
15. Ave maris stella [versos pares]めでたし、海の星 [偶数行] 4-3声1576 イムヌス(讃歌) De Beata Virgine 1576より再版
16. Ut queant laxisわれらたたえまつる時 4声1581 イムヌス(讃歌) In festo S. Joannis Baptistæ
17. Aurea luce et decore金色の光とばら色の輝きに 4声1581 イムヌス(讃歌) De Sancto Petro
18. Lauda mater Ecclesia教会のみ母よ、讃え給え 4-3声1581 イムヌス(讃歌) De Sancta Maria Magdalena
19. Petrus beatus [= 13. Quodcumque vinclis]祝福されたるペテロは [= 13. 地にて結ばれたる者は誰も] 4声1581 イムヌス(讃歌) In festo Sancti Petri ad vincula
20. Quicumque Christum quæritisキリストを探し奉る者は誰も 4声1581 イムヌス(讃歌) In Transfiguratione Domini
21. Tibi, Christe, splendor Patris御父の輝きなるキリストよ 4声1581 イムヌス(讃歌) De Sancto Michæle
22. Christe Redemptor omnium - Beata quoqueすべてのものの救い主なるキリストよ 4-3声1581 イムヌス(讃歌) In festo Omnium Sanctorum
23. Exultet cælum laudibus天は称賛にわき立ち 4-3声1581 イムヌス(讃歌) In natali Apostolorum
24. Tristes erant Apostoli使徒らは嘆き悲しめり 4声1581 イムヌス(讃歌) In natali Apostolorum (Tempore Paschali)
25. Deus, tuorum militum神よ、御身の戦士の 4声1581 イムヌス(讃歌) De uno Martyre
26. Sanctorum meritis聖人らの功績に喜びを 4-3声1581 イムヌス(讃歌) De pluribus Martyribus
27. Rex gloriose Martyrum殉教者の誉れある王 4声1581 イムヌス(讃歌) Pro Martyribus (Tempore Paschali)
28. Iste Confessorこの主の証聖者は 4声1581 イムヌス(讃歌) In festo Confessorum
29. Jesu, corona Virginumイエスよ、乙女らの花冠 4声1581 イムヌス(讃歌) De Virginibus
30. Hujus obtentu Deusわれらのこの魂を所有したもう神よ 4声1581 イムヌス(讃歌) Pro Martyre tantum, et pro nec Virgine nec Martyre
31. Urbs beata Jerusalem祝福されしイェルサレムの町 4声1581 イムヌス(讃歌) In Dedicatione Ecclesiæ
32. Pange lingua gloriosi 'more hispano'舌よ、歌え 「イスパニア風」 4-3声1581 イムヌス(讃歌) De Corpore Christi (※ spanish mode)
33. Dixit Dominus, Psalm 109詩篇第109番「主は、わが主に言いたまいぬ」 8声+Org1581 詩篇曲
34. Laudate pueri Dominum, Psalm 112詩篇第112番「しもべらよ、主をたたえよ(主の僕たちよ、主を褒め讃えよ)」 8声+Org1581 詩篇曲
35. Nisi Dominus - Beatus vir (psalm 126) 詩篇第126番「主が家を建て給わずば(Nisi Dominus)」 [8声] 8声+Org1576 詩篇曲 1576より再版
36. Laudate Dominum omnes gentes, Psalm 116詩篇第116番「すべての国々よ、主をたたえよ(全ての民よ、手を打ち鳴らせ)」 8声+Org1581 詩篇曲
マニフィカト16(6曲は1576再版)、アンティフォナ5/8声各4(6曲は1576再版)
1. Magnificat primi toni [versos impares]第1旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1576 マニフィカト 1576より再版
2. Magnificat primi toni [versos pares]第1旋法のマニフィカト [偶数行] 4-6声1576 マニフィカト 1576より再版
3. Magnificat secundi toni [versos impares]第2旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1581 マニフィカト
4. Magnificat secundi toni [versos pares]第2旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1581 マニフィカト
5. Magnificat tertii toni [versos impares]第3旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 マニフィカト
6. Magnificat tertii toni [versos pares]第3旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 5, 6声1581 マニフィカト
7. Magnificat quarti toni [versos impares]第4旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1576 マニフィカト 1576より再版
8. Magnificat quarti toni [versos pares]第4旋法のマニフィカト [偶数行] 4-5声1576 マニフィカト 1576より再版
9. Magnificat quinti toni [versos impares]第5旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 マニフィカト
10. Magnificat quinti toni [versos pares]第5旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1581 マニフィカト
11. Magnificat sexti toni [versos impares]第6旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 マニフィカト
12. Magnificat sexti toni [versos pares]第6旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 5声1581 マニフィカト
13. Magnificat septimi toni [versos impares]第7旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 マニフィカト
14. Magnificat septimi toni [versos pares]第7旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 5声1581 マニフィカト
15. Magnificat octavi toni [versos impares]第8旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 6声1576 マニフィカト 1576より再版
16. Magnificat octavi toni [versos pares]第8旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1576 マニフィカト 1576より再版
17. Alma redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 5声1572 アンティフォナ 1572より再版
18. Alma Redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 8声+Org1581 アンティフォナ
19. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 5声1572 アンティフォナ 1572より再版
20. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 8声+Org1581 アンティフォナ
21. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 5声1572 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1572より再版
22. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 8声+Org1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1576より再版
23. Salve Regina - Vita dulcedo - Ad te suspiramus - Et Jesum - O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)(その1) 5声1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1576より再版
24. Salve Regina - Vita dulcedo – Ad te clamamus - Ad te suspiramus - Eia ergo - Et Jesum - O clemensサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 8声+Org1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ 1576より再版
1576のミサ全5曲再版及び新作4曲
1. Missa Quam pulchri sunt grussus tuiミサ曲「汝の足は何と美しきことか(君は鳩のごとく美しく)」(ミサ・クワム・プルクリ・スント) 4声1583 ミサ曲 自作の1572年出版の同名モテトゥスに基づく
2. Missa O quam gloriosumミサ曲「おお何と栄光に満てる王国(ミサ・オー・クワム・グロリオースム・エスト)」 4声1583 ミサ曲 自作の1572年出版の同名モテトゥスに基づく。5楽章
3. Missa Simile est regnum cœlorumミサ曲「天の女王のごとく」(ミサ・シミレ・エスト・レニュム・チェロルム)(Missa Simile est regnum cœlorum) 4声1576 ミサ曲 ゲレーロの1570年出版の同名4声モテトゥス《天の王国が》に基づく
4. Missa Ave maris stellaミサ曲「めでたし海の星よ」(ミサ・アヴェ・マリス・ステラ) 4-5声1576 ミサ曲 グレゴリオ聖歌の同名讃歌による
5. Missa Surge properaミサ曲「わが愛する者よ、立ちて急げ」(ミサ・スルジェ・プロペラ) 5声1583 ミサ曲 パレストリーナの4声モテトゥス《わが愛する者よ、立ちて急げ》(1563刊)による
6. Missa De Beata Mariaミサ曲「処女マリアに祝福あれ」(Missa "De Beata Maria")(5声) 5声1576 ミサ曲 グレゴリオ聖歌の同名アンティフォナによる
7. Missa Dum complerentur夕食礼拝のミサ曲(ミサ・ドゥム・コンプレレントゥル) 6声1576 ミサ曲 自作の1572年出版のモテトゥス《五旬祭の日が来たりし時》に基づく
8. Missa Gaudeamusミサ・ガウデアムス(Missa Gaudeamus) 6声1576 ミサ曲 モラーレスの1583年出版の6声モテトゥス《全ての国よ、主に向かいて歓呼せよ(Jubilate Deo)》に基づく
9. Missa pro defunctis死者のための曲 (レクイエム) 4声1583 ミサ曲 グレゴリオ聖歌の死者のためのミサ曲による
1572の全33曲再版及び新作20曲の計53曲
1. O quam gloriosum est regnumおお何と栄光に満てる王国(おお、何と誉れある王国)(輝かしきはその御国) 4声1572 モテトゥス 諸聖人の祝日(11月1日)のための(In festo omnium sanctorum)
2. Doctor bonus amicus Dei神の良き友、師アンドレア 4声1572 モテトゥス In festo sancti Andreæ
3. Quam pulchri sunt gressus tui汝の足は何と美しきことか(君は鳩のごとく美しく) 4声1572 モテトゥス 聖母マリアの無原罪の御宿りの祝日(12月8日)のための(In conceptione beatæ Mariæ)
4. O decus apostolicumおお、使徒の誉れ 4声1572 モテトゥス In festo sancti Thomæ apostoli
5. O magnum mysteriumおお大いなる神秘 4声1572 モテトゥス In circumcisione Domine
6. Magi viderunt stellam博士らは星を見て 4声1572 モテトゥス In epiphania Domini
7. Senex puerum portabat老人が幼な子を抱きて 4声1572 モテトゥス In purificatione beatæ Mariæ
8. Sancta Maria succurre miseris聖なるマリアよ、哀れな者を救い給え 4声1572 モテトゥス In sanctæ Mariæ ad nives
9. Ne timeas Maria恐れることはない、マリアよ 4声1572 モテトゥス In annuntiatione beatæ Mariæ
10. Pueri Hebræorumヘブライの子らは 4声1572 モテトゥス/アンティフォナ アンティフォナに分類されることもある。Dominica in ramis palmarum
11. Vere languores nostrosまことに、われらが弱さをば 4声1572 モテトゥス 聖木曜日(Feria V in cœna Domini)のための
12. O vos omnesおお、道行く全ての人々よ 4声1572 モテトゥス 聖金曜日(Feria VI in parasceve)のための
13. Duo Seraphim clamabant - Tres sunt熾天使(してんし)ふたり叫びてありぬ(2人のセラフィムが)(二人の熾天使が呼び交し合った) 4声1583 モテトゥス In Festo Trinitatis
14. O sacrum convivium - Mens impletur gratiaおお、聖なる宴 4声1572 モテトゥス In festo corporis Christi
15(33?). Domine non sum dignus In Comunione - Miserere mei主よ、われは価せず(主よ、私は取るに足らない者です) 4声1583 モテトゥス In Comunione
16. O regem cæli - Natus est nobisおお、天の支配者を 4声1572 モテトゥス In Festo Natalis Domini
17. Ascendens Christus in altum - Ascendit Deus in jubilationeキリストは天の高みに 5声1572 モテトゥス In Ascensione Domini
18. Dum complerentur - Dum ergo essent五旬節の日が来たりし時 5声1572 モテトゥス In Festo Pentecostes
19. O lux, et decus Hispaniæおおスペインの栄光と偉業(おお、光と慈愛よ) 5声1583 モテトゥス In Festo sancti Iacobi
20. Gaude Maria virgo喜べ、処女マリアよ 5声1572 モテトゥス De Beata Virgine
21. Ecce Dominus veniet - Ecce apparebit Dominus見よ、主が来たりたまわん 5声1572 モテトゥス In Adventu Domini
22. Alma redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 5声1572 アンティフォナ Sabato in Adventu Domin
23. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 5声1572 アンティフォナ A Purificatione usque ad Pascha
24. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 5声1572 アンティフォナ Sabato in Resurrectione D.
25(11?). Salve Regina - Et Jesumサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 5声1583 アンティフォナ Sabatto post Pentecostem
26. Cum beatus Ignatius - Ignis, crux, bestiæ confractio ossium祝福されしイグナティウスが 5声1572 モテトゥス In Festo Sancti Ignatii
27. Descendit angelus Domini - Ne timeas主の天使がザカリアのもとに下りて 5声1572 モテトゥス In Festo sancti Ioannis Baptistæ
28. Tantum ergo Sacramentum (hymn verse)タントゥム・エルゴ(大いなる秘蹟を) 5声1583 アンティフォナ/モテトゥス 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の賛課のための(ad laudes):De Corpore Christi
29. Quem vidistis, pastores - Dicite, quid nam vidistis?羊飼いよ、いかに見たのか 6声1572 モテトゥス In Festo Natalis Domini
30. Nigra sum sed formosaわが肌は黒けれど 6声1576 アンティフォナ(モテトゥス) De Beata Virgine
31. Ardens est cor meumわが心は燃え上がりたり(わが心は燃えて) 6声1576 アンティフォナ In Resurrectione Domini
32. Surrexit pastor bonus良き牧者が蘇りたまいぬ 6声1572 モテトゥス In Festo Resurrectione D.
33. Congratulamini mihi全ての者よ我を祝福せよ 6声1572 モテトゥス De Beata Virgine
34. Vidi speciosam - Quæ est ista私は見た、鳩の如き美しい人を 6声1572 モテトゥス 偽作? In Assumptione B. M.
35. O Domine Jesu Christeおお、主イエス・キリストよ 6声1576 モテトゥス 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための In Elevatione
36. Trahe me post te私を連れていって下さい(我を連れ行き給え) 6声1583 モテトゥス De Beata Virgine
37. Benedicta sit sancta Trinitas聖なる三位一体に祝福あれ 6声1572 モテトゥス In Festo Santiss. Trinitatis
38. O sacrum convivium [different from SSSA setting above]おお、聖なる宴(その2) 6声1572 モテトゥス In Festo Corporis Christi
39. Tu es Petrus - Quodcumque ligaveris汝はペテロなり 6声1572 モテトゥス In Festo Sancti Petri
40. Vadam et circuibo civitatem - Qualis est dilectus tuus我は急ぎ行かん(私は立ち上がり、かの町に行こう) 6声1572 モテトゥス De Beata Magadalena
41. Salve Regina - Ad te suspiramus - Et Jesum - O clemens, O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 6声1572 アンティフォナ Sabato in pentecoste
42. Litaniæ de Beata Virgine祝福されし処女のリタニア(聖母マリアの祝日のためのリタニア) 8声+Org1583 リタニエ(連祷) De Beata Virgine
43. Ave Maríaアヴェ・マリア 8声+Org1572 モテトゥス De Beata Virgine
44. Alma Redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 8声+Org1581 アンティフォナ De Beata Virgine in Adventu
45. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 8声+Org1581 アンティフォナ
46. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 8声+Org1576 アンティフォナ 聖母マリアのためのアンティフォナ In Resurrectione
47. Salve Regina - Vita dulcedo – Ad te clamamus - Ad te suspiramus - Eia ergo - Et Jesum - O clemensサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 8声+Org1576 アンティフォナ De Beata Virgine per Annum
48. Dixit Dominus, Psalm 109詩篇第109番「主は、わが主に言いたまいぬ」 8声+Org1581 詩篇曲
49. Laudate pueri Dominum, Psalm 112詩篇第112番「しもべらよ、主をたたえよ(主の僕たちよ、主を褒め讃えよ)」 8声+Org1581 詩篇曲
50. Nisi Dominus - Beatus vir (psalm 126) 詩篇第126番「主が家を建て給わずば(Nisi Dominus)」 [8声] 8声+Org1576 詩篇曲
51. Laudate Dominum omnes gentes, Psalm 116詩篇第116番「すべての国々よ、主をたたえよ(全ての民よ、手を打ち鳴らせ)」 8声+Org1581 詩篇曲
52. Super flumina Babylonis (psalm 136)詩篇第136番「バビロン川(バビロンの流れ)のほとりに」 8声+Org1576 詩篇曲
53. Lætatus sum (Ps. 121)詩篇第121番「われ喜びに満てり」 12声+Org1583 詩篇曲
聖週間のための37曲
1. Antiphona, Pueri Hebræorumヘブライの子らは 4声1572 モテトゥス/アンティフォナ 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための
2. Passio secundum Matthæumマタイ受難曲 4-3声1585 受難曲 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための
3. O Domine Jesu Christeおお、主イエス・キリストよ 6声1576 モテトゥス 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための In Elevatione
4. Lectio 1, Incipit lamentatio Jeremiæ… Quomodo sedet sola civitas預言者エレミアの哀歌、ここに始まる 4-5声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課のための
5. Lectio 2, Vau. Et egressus estその全ての栄光はシオンの娘より去れり 4声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課のための
6. Lectio 3, Jod. Manum suam敵は手を伸べ 5-6声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課のための
7. Responsorium 4, Amicus meus osculi - Infelix - Bonum erat ei私の友は接吻のしるしで(わが友が) 4-2声1585 レスポンソリウム 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第2夜課のための
8. Responsorium 5, Judas mercator pessimus - Denariorum - Melius恥知らずの商人ユダは 4-3声1585 レスポンソリウム 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第2夜課のための
9. Responsorium 6, Unus ex discipulis meis - Melius - Qui intingitわが弟子のひとりが 4-3声1585 レスポンソリウム 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第2夜課のための
10. Responsorium 7, Eram quasi agnus innocens - Venite - Omnes我は罪なき羊(汚れなき子羊)の如く〔ありぬ〕 4-3声1585 レスポンソリウム 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
11. Responsorium 8, Una hora non potuistis - Vel ludam - quid dormitis一時間すらも警戒なしでいられようか 4-3声1585 レスポンソリウム 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
12. Responsorium 9, Seniores populi - Ut lesum - Collegerunt町の長老たちは 4-3声1585 レスポンソリウム 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
13. Canticum Zachariæ, Benedictus Dominus, Deus Isræl [versos pares]イスラエルの主なる神は祝福されたり 4-3声1585 カンティクム(頌歌) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
14. Psalmus 50, Miserere mei Deus詩篇第135番「主よ、われを憐れみたまえ」 4声1585 詩篇曲 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
15. In Missa, in elevatione Corporis Christi, Tantum ergo Sacramentumタントゥム・エルゴ(大いなる秘蹟を) 5声1585 イムヌス(讃歌) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の賛課のための ※ 1583bの同名5声モテトゥスを参照。
16. Lectio 1, Heth. Cogitavit Dominus主はシオンの娘の城壁を 4-5声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課のための
17. Lectio 2. Lamed. Matribus suis dixerunt彼らはその母に言いぬ 4声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課のための
18. Lectio 3. Aleph. Ego vir videns paupertatem meam我は主の怒りのむちの中で 6声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課のための
19. Responsorium 4, Tamquam ad latronem - Quotide - Cumque汝らはあたかも盗人に向かうがごとく 4-3声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第2夜課のための
20. Responsorium 5, Tenebræ factæ sunt - Et inclinato capite - Exclamansあまねく暗くなりて(暗闇となりぬ) 4-3声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第2夜課のための
21. Responsorium 6, Animam meam dilectam - Quia non est - Insurrexeruntわが愛する魂をば 4-3声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第2夜課のための
22. Responsorium 7, Tradiderunt me - Et sicut gigantes - Alieni我は不敬なる者らの手に渡され 4-3声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
23. Responsorium 8, Jesum tradidit impius - Petrus autem - Adduxerunt不信心なる者、イエスを引き渡しぬ 4-3声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
24. Responsorium 9, Caligaverunt oculi mei - Si est dolor - O vos omnesわが眼は涙で曇り果て 4-3声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
25. Passio secundum Joannemヨハネ受難曲 4声1585 受難曲 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための。別名 Feria sexta in Passione Domini(主の受難の聖金曜日)
26. Vere languores nostrosまことに、われらが弱さをば 4声1572 モテトゥス 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための In adoratione Crucis  初版 モテトゥス集(1572) 11番
27. Popule meus, quid feci tibi? (Improperia)インプロペリア「わが民人よ」 4声1585 レスポンソリウム 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
28. Lectio 1, Heth. Misericordiæ Domini主の御慈悲ゆえに 4-6声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課のための
29. Lectio 2, Aleph. Quomodo obscuratum黄金はいかに光を失い 4声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課のための
30. Lectio 3, Incipit oratio Jeremiæ prophetæ. Recordare預言者エレミアの祈り、ここに始まる 6声1585 ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課のための
31. Responsorium 4, Recessit pastor noster - Nam et ille - Destruxit我等が羊飼は去り給いぬ 4-3声1585 レスポンソリウム 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第2夜課のための
32. Responsorium 5, O vos omnes - Si est dolor - Attenditeおお、道ゆく全ての者よ - 私の苦しみに - 聴きなさい 4-3声1585 レスポンソリウム 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第2夜課のための
33. Responsorium 6, Ecce quomodo moritur justus - Et erit - Tanquam agnus見よ、正しき者死すとも 4-3声1585 レスポンソリウム 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第2夜課のための
34. Responsorium 7, Astiterunt reges terræ - Adversus Dominum - Quare地上の王らは立ち上がり(地上の王たちは同盟を結び) 4-3声1585 レスポンソリウム 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第3夜課のための
35. Responsorium 8, æstimatus sum - Factus sum - Posuerunt me我は墓へ下る者らのうちに 4-3声1585 レスポンソリウム 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第3夜課のための
36. Responsorium 9, Sepulto Domino - Ponentes milites - Accedentes [versos pares, spanish mode]主は埋められぬ [偶数行/スペイン調] 4-3声1585 レスポンソリウム 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第3夜課のための
37. Vexilla regis prodeunt (more hispano)王の旗は先立ち(王の旗は翻る)(見よ、王のみ旗は進む) 4-6声1585 イムヌス(讃歌) 聖母マリアの祝日(In festis Beatæ Mariæ Virginis)のための
37曲中新作9曲。ゲレーロとソリアーノのモテトゥス3曲含む
1. Quem vidistis pastores? - Dicite, quid nam vidistis?羊飼いよ、いかに見たのか 6声1572 モテトゥス 初版1572 No.24
2. Pastores loquebantur ad invicem — by Francisco Guerrero羊飼いらは互いに語れり(羊飼いたちは話し合った) 6声1585 モテトゥス フランシスコ・ゲレーロ作曲
3. Nigra sumわが肌は黒けれど 6声1576 アンティフォナ 初版1576 No.20
4. Ardens est cor meumわが心は燃え上がりたり(わが心は燃えて) 6声1576 アンティフォナ 初版1576 No.19
5. Surrexit pastor bonus良き牧者が蘇りたまいぬ 6声1572 モテトゥス 初版1572 (No.30)
6. Congratulamini mihi全ての者よ我を祝福せよ 6声1572 モテトゥス 初版1572 No.31
7. Benedicta sit sancta Trinitas聖なる三位一体に祝福あれ 6声1572 モテトゥス
8. O sacrum conviviumおお、聖なる宴(その2) 6声1572 モテトゥス 初版1572 No.29
9. Tu es Petrus - Quodcumque ligaveris汝はペテロなり 6声1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.26)
10. Vidi speciosam - Quæ est ista私は見た、鳩の如き美しい人を 6声1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.27) 偽作?
11. Beata Dei genitrix — by Francisco Guerrero 6声1585 モテトゥス フランシスコ・ゲレーロ作曲
12. Trahe me post te私を連れていって下さい(我を連れ行き給え) 6声1583 モテトゥス 初版1583 in Motecta … noviter sunt impressa (No.36)
13. O Domine Jesu Christeおお、主イエス・キリストよ 6声1576 モテトゥス/アンティフォナ 初版1576 in Liber primus qui missas … (No.22)  枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための(In Elevatione) アンティフォナに分類されることも
14. Ascendens Christus in altum - Ascendit Deus in jubilationeキリストは天の高みに 5声1572 モテトゥス 初版1572 Libro 1, No.15
15. Dum complerentur - Dum ergo essent五旬節の日が来たりし時 5声1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.16)
16. Tantum ergo Sacramentum (hymn verse)タントゥム・エルゴ(大いなる秘蹟を) 5声1583 モテトゥス 初版1583 in Motecta… noviter sunt impressa (No.28)
17. Descendit angelus Domini - Ne timeas主の天使がザカリアのもとに下りて 5声1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.22)
18. O lux, et decus Hispaniæおおスペインの栄光と偉業(おお、光と慈愛よ) 5声1583 モテトゥス 初版1583 in Motecta… noviter sunt impressa (No.19)
19. Gaude Maria Virgo喜べ、処女マリアよ 5声1572 モテトゥス 初版1572 No.23
20. Resplenduit facies ejus (canon)その御顔は太陽のごとく輝き給いぬ 5声1585 モテトゥス
21. Ecce Dominus veniet - Ecce, ecce apparebit Dominus見よ、主が来たりたまわん 5声1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.20)
22. O quam gloriosum est regnumおお何と栄光に満てる王国 4声1572 モテトゥス 初版1572 (No.1)
23. Doctor bonus amicus Dei神の良き友、師アンドレア 4声1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.2)
24. Magi viderunt stellam博士らは星を見て 4声1572 モテトゥス 初版1572 No.6
25. O sacrum convivium - Mens impletur gratiaおお、聖なる宴 4声1572 モテトゥス  [4 equal voices] 初版1572 No.14
26. Duo Seraphim clamabant熾天使(してんし)ふたり叫びてありぬ(2人のセラフィムが)(二人の熾天使が呼び交し合った) 4声1583 モテトゥス 初版1583 in Motecta… noviter impressa sunt, No.13
27. Estote fortes in bello戦いにては力強くあれ(戦に強く) 4声1585 モテトゥス
28. Iste Sanctus pro lege Dei suiこの者に罪なし(いさおし、高き聖者) 4声1585 モテトゥス
29. Gaudent in cœlis animæ Sanctorumみ空に聖なる魂の喜びあり(聖者らの魂はみ空に喜ぶ)(諸々の魂は天にて喜ぶ) 4声1585 モテトゥス
30. Ecce sacerdos magnus見よ、偉大なる司祭 4声1585 モテトゥス
31. Hic vir despiciens mundum世を蔑(さげす)む者ここにあり 4声1585 モテトゥス
32. Veni sponsa Christi来たれキリストの花嫁 4声1585 モテトゥス
33. O quam metuendus estおおいかに恐るべきか 4声1585 モテトゥス
34. Ave Maríaアヴェ・マリア 8声+Org1572 モテトゥス 初版1572 in Motecta (No.33)
35. Lauda Sion Salvatorem (sequence)シオンよ、救い主をたたえよ(シオンをたたえよ) 8声+Org1585 セクエンツィア
36. In illo tempore — by Francesco Soriano 8声1585 モテトゥス フランシスコ・ソリアーノ作曲
37. Super flumina Babylonis (psalm 136)詩篇第136番「バビロン川(バビロンの流れ)のほとりに」 8声+Org1576 詩篇曲 初版1576 No.27 ※ 第2~4部まで中断がないよう修正されている。
モテトゥス集(Motecta, que partim 4, 5, 6, 8, 12vv concinuntur …) (1589刊) [4~6, 8, 12声] 略号: 1589a 1583bの全53曲の再版
聖歌集(Cantiones sacræ … musici suavissimi 4, 5, 6, 8, 12vv nunquam ante hac in Germania excusæ) (1589刊) [4~6,8,12声] 略号: 1589b 1583bの全53曲の再版
新作ミサ6曲及び4声レクイエム再版+アンティフォナ2曲
1. Asperges me, Domine - [Miserere mei, Deus] secundum magnam misericordiam tuam - [Gloria Patri…] Sicut erat in principio主よ、ヒソプもてわれにそそぎたまえ 4声1592 アンティフォナ
2. Vidi aquam egredientem - [Confitemini Domino] - Quoniam in sæculum - Sicut erat in principioわれは神殿より出でたる水を見たり 4声1592 アンティフォナ
3. Missa O magnum mysteriumミサ曲「大いなる神秘よ(O magnum mysterium)」(《ミサ・オ・マニュム・ミステリウム》) 4声1592 ミサ曲 自作の1572年出版の同名モテトゥスによる
4. Missa quarti toni第4旋法のミサ(ミサ・クヮルティ・トニ) 4声1592 ミサ曲 自作の1572年出版のモテトゥス《老人が幼な子を抱きて(Senex puerum portabat)》による
5. Missa Trahe me post teミサ曲「トラエ・メ・ポスト・テ」 5声1592 ミサ曲 自作の1583年出版の同名モテトゥスによる
6. Missa Ascendens Christus in altumミサ曲「アンシェンデンス・クリストゥス」 5声1592 ミサ曲 自作の1572年出版の同名モテトゥスによる
7. Missa Vidi speciosamミサ曲「ヴィディ・スペチオーザム」 6声1592 ミサ曲 自作の1572年出版の同名モテトゥスによる
8. Missa Salve Reginaミサ曲「サルヴェ・レジナ」 8声+Org1592 ミサ曲 自作の1576年出版の同名アンティフォナによる
9. Missa pro defunctis死者のための曲 (レクイエム) 4声1583 ミサ曲 グレゴリオ聖歌の死者のためのミサ曲による
10. Peccantem me quotidie日ごと罪を犯したる我を 4声1592 レスポンソリウム
11. Credo quod Redemptorわが救い主が生きたもうことをわれは信ず 5声1592 レスポンソリウム
オルガン伴奏二・三重合唱曲24、オルガンなし4声数曲
1. Missa Alma redemptorisミサ曲「恵み深き救い主の御母」(ミサ・アルマ・レデンプトリス・マーテル) 8声+Org1600 ミサ曲 自作の1581年出版の聖母マリアのアンティフォナに基づく
2. Missa Ave Regina Cœlorumミサ曲「アヴェ・レジナ・チェロールム」 8声+Org1600 ミサ曲 自作の1581年出版の聖母マリアのアンティフォナに基づく
3. Missa Salve Reginaミサ曲「サルヴェ・レジナ」 8声+Org1592 ミサ曲 初版1592 (No.8) 自作の1576年出版の同名アンティフォナによる
4. Missa pro victoriaミサ曲「プロ・ヴィクトリア」 9声+Org1600 ミサ曲 ジャヌカンの1528年出版の4声シャンソン《戦争(La guerre)》に基づく
5. Missa Lætatus sumミサ曲「私は喜んだ」(ミサ・レタトゥス・スム) 12声+Org1600 ミサ曲 自作の1583年出版の12声の詩篇曲《我は喜びに満ちたり》に基づく
6. Magnificat Sexti toni第6旋法のマニフィカト 8声1600 マニフィカト
7. Victimæ Paschali過ぎ越しの祝いのいけにえ 8声+Org1600 セクエンツィア
8. Veni sancte Spiritus来たり給え、聖霊よ 8声+Org1600 セクエンツィア
9. Lauda Sion Salvatoremシオンよ、救い主をたたえよ(シオンをたたえよ) 8声1585 セクエンツィア 初版1585 (No.35)
10. O Ildephonseおお、イルデフォンソ 8声+Org1600 モテトゥス
11. Magnificat Primi toni第1旋法のマニフィカト 8声+Org1600 マニフィカト
12. Litaniæ de Beata Virgine祝福されし処女のリタニア(聖母マリアの祝日のためのリタニア) 8声+Org1583 リタニエ(連祷) 初版1583 (No.42)
13. Ave Maríaアヴェ・マリア 8声+Org1572 モテトゥス 1572より再録。オルガン伴奏 ad lib
14. Alma Redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 8声+Org1581 アンティフォナ 初版1581 (No.18)
15. Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 8声+Org1581 アンティフォナ 初版1581 (No.20)
16. Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 8声+Org1576 アンティフォナ 初版1576 (No.26)
17. Salve Regina - Vita dulcedo – Ad te clamamus - Ad te suspiramus - Eia ergo - Et Jesum - O clemensサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 8声+Org1576 アンティフォナ 初版1576 (No.25)
18. Dixit Dominus, Psalm 109詩篇第109番「主は、わが主に言いたまいぬ」 8声+Org1581 詩篇曲 初版1581 (No.33)
19. Laudate pueri Dominum, Psalm 112詩篇第112番「しもべらよ、主をたたえよ(主の僕たちよ、主を褒め讃えよ)」 8声+Org1581 詩篇曲 初版1581 (No.34)
20. Nisi Dominus (psalm 126)詩篇第126番「主が家を建て給わずば(Nisi Dominus)」 [8声] 8声+Org1576 詩篇曲 初版1576 (No.23)
21. Laudate Dominum omnes gentes, Psalm 116詩篇第116番「すべての国々よ、主をたたえよ(全ての民よ、手を打ち鳴らせ)」 8声+Org1581 詩篇曲 初版1581 (No.36)
22. Ecce nunc benedicite (psalm 135)詩篇第135番「いざ、主を祝福せよ」 8声+Org1600 詩篇曲
23. Super flumina Babylonis (psalm 136)詩篇第136番「バビロン川(バビロンの流れ)のほとりに」 8声+Org1576 詩篇曲 初版1576 (No.27)
24. Lætatus sum (psalm 121)詩篇第121番「われ喜びに満てり」 12声+Org1583 詩篇曲 初版1583 (No.53)
25. Te Deum laudamusテ・デウム 4声1600 イムヌス(讃歌)
26. Veni Creator Spiritus来たりたまえ、創り主なる聖霊よ(来たれ創造主なる聖霊よ) 4-3声1581 イムヌス(讃歌) In Pentecoste 初版年1581 (No.10)
27. Pange lingua gloriosi 'more hispano'舌よ、歌え 「イスパニア風」 4-3声1581 イムヌス(讃歌) In festo Corporis Christi 初版1581 (Nos.12 & 32)
28. Ave maris stella [versos pares]めでたし、海の星 [偶数行] 4-3声1576 イムヌス(讃歌) De Beata Virgine 初版1581 (No.15)
??. Ave maris stella [versos impares]めでたし、海の星 [奇数行] 4声1600 イムヌス(讃歌) 聖母マリアの祝日(In festis Beatæ Mariæ Virginis)のための
29. Nunc dimittis (canticle)ヌンク・ディミッティス(今こそ行かしめたまう)(今こそ御身のしもべを) 4声1600 カンティクム(頌歌)
30. Asperges me, Domine - [Miserere mei, Deus] secundum magnam misericordiam tuam - [Gloria Patri…] Sicut erat in principio主よ、ヒソプもてわれにそそぎたまえ 4声1592 アンティフォナ 初版1592 (No.1)
31. Vidi aquam egredientem - [Confitemini Domino] - Quoniam in sæculum - Sicut erat in principioわれは神殿より出でたる水を見たり 4声1592 アンティフォナ 初版1592 (No.2)
11-alt. Et misericordia ejus (alternate verse for 11)その憐れみは世々に限りなく 4声1600 マニフィカト 第1旋法のマニフィカトの補遺
年間の讃歌集 (Hymni totius anni … 4vv) (1600刊) [4声] 略号: 1600b 1581aのうち讃歌32曲の再版
モテトゥス集 (Motecta, que partim 4, 5, 6, 8, 12vv, in omnibus solemnitatibus …) (1603刊) [4~6, 8, 12声] 略号: 1603 1583bの全53曲の再版
モテトゥス集 (Motecta, que partim 4, 5, 6, 8, 12vv, in omnibus solemnitatibus …) (1603刊) [4~6, 8, 12声] 略号: 1604 1583bの全53曲の再版
6声のレクイエム、モテトゥス、リベラ・メ、及び4声のレクツィオ
1. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Introitus. Requiem æternam – Te decet hymnus死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
2. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Kyrie死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
3. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Graduale. Requiem æternam – In memoria æterna死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
4. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Offertorium. Domine Jesu Christe [Hostias et preces (plainsong omitted)]死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
5. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Sanctus & Benedictus死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
6. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Agnus Dei I (bis) & II死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
7. Officium Defunctorum (Missa pro defunctis): Communio. Lux æterna – Requiem æternam死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 ミサ曲 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく
8. Motectum. Versa est in luctum我が竪琴は悲しみに 6声1605 モテトゥス
9. Responsorium. Libera me, Domine – Tremens factus sum à 3 (ATB) – Dies illa à 4 (SSAT) – Requiem æternam – Kyrie主よ、われらを解き放ち給え 3-4声1605 レスポンソリウム
10. Lectio II. Tædet animam meamわが心は生活に疲れたり(わが魂は倦み疲れ)(わが魂は萎え) 4声1605 レクツィオ グレゴリオ聖歌に基づく
Missa Dominicalisミサ・ドミニカリス 4声 ミサ曲 偽作?
Missa Pange Linguaミサ・パンジェ・リングヮ ミサ曲
Natus est novis我らがために生まれ給う モテトゥス
Sitientes, venite ad aquas水辺に来よ、渇ける者 モテトゥス
O regem vœliおお、天の王 モテトゥス
Hosanna, filio Davidホザンナ、ダヴィデの子よ モテトゥス
Ave Mariaアヴェ・マリア(めでたし恩顧に満てるマリア) 4声 モテトゥス 偽作
Ave verum corpusアヴェ・ヴェルム・コルプス 5声 モテトゥス 偽作
Beata es Virgo Maria乙女マリアよ、御身は祝福されたもう(祝福あれ、処女マリアよ) 6声 モテトゥス 偽作
Beati immaculati祝福されし穢れなき(至福にして穢れなき) 4声 モテトゥス 偽作
Benedicam Dominumわれ主をたたえん 4声 モテトゥス 偽作 写本=Manuscript D-MÜS, Hs. 1200
Date ei de fructu 4声 モテトゥス 偽作 写本=Manuscript I-Fc, E.117
Domine in virtute tua主よ、王は御身の力にて喜び 8声 モテトゥス 偽作
Ego sum panis vivusわれは生けるパンなり 4声 モテトゥス 偽作 写本=Manuscript D-MÜS, Hs. 1200 より
O doctor optimeおお、至高なる師 4声 モテトゥス 偽作 Manuscript E-Bc, ms 682, conserved in Barcelona and found by Samuel Rubio.
Vidi speciosam私は見た、鳩の如き美しい人を 8声 モテトゥス 偽作 Manuscript I-Rc, ms. 2295.
Videte omnes populi見よ、すべての民よ モテトゥス
In manus tuas主よ、御身が手に 5声 レスポンソリウム Procul recedant omnia, Mappe Victoria I
Te lucis ante terminum光の消ゆる前に 4声 イムヌス(讃歌) Procul recedant omnia, Mappe Victoria I
Nunc dimittis [versos pares]ヌンク・ディミッティス(今こそ行かしめたまう)(今こそ御身のしもべを) [偶数行] 5声 カンティクム(頌歌) Procul recedant omnia, Mappe Victoria I
Dixit Dominus in primi toni (odd verses)第1旋法による詩篇第109番「主は、わが主に言いたまいぬ」 [奇数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Confitebor tibi Domine in quarti toni [versos impares]第4旋法による詩篇第110番「主よ、われは心をあげて」 [奇数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Confitebor tibi Domine in quarti toni [versos pares]第4旋法による詩篇第110番「主よ、われは心をあげて」 [偶数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Beatus vir in octavi toni [versos pares]第8旋法による詩篇第111番「試練に耐えた者は幸いなり」 [偶数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Beatus vir in octavi toni [versos impares]第8旋法による詩篇第111番「試練に耐えた者は幸いなり」 [偶数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Laudate pueri Dominum in sexti toni [versos pares]第6旋法による詩篇第112番「しもべらよ、主をたたえよ」 [偶数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Laudate Dominum omnes gentes in tertii toni [versos pares]第3旋法による詩篇第116番「すべての国々よ、主をたたえよ」 [偶数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Lauda Jerusalem in septimi toni [versos impares]第7旋法による詩篇第147番「イェルサレムよ、主を讃めたたえよ」 [奇数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Nisi Dominus in sexti toni [versos impares]第6旋法による詩篇第126番「主が家を建て給わずば」 [奇数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Credidi in sexti toni [versos impares]第6旋法による詩篇第115番「われは信じたり」 [奇数行] 4声 詩篇曲 写本=I-Rbn (VE2) MS 130 より
Ricercare (Fantasia quarti toni)リチェルカーレ(第4旋法による幻想曲) Org オルガン曲 偽作
Durge Debora et loquere canticumデボラよ、立ちて歌を歌え 4声1593 モテトゥス
Jesu dulcis memoriaイエスの甘き(優しき)思い出 4声 モテトゥス 偽作

≪ミサ曲≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Missa Alma redemptorisミサ曲「恵み深き救い主の御母」(ミサ・アルマ・レデンプトリス・マーテル) 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a) 自作の1581年出版の聖母マリアのアンティフォーナに基づく
Missa Ascendens Christus in altumミサ曲「キリストは高みに昇り給いて」(ミサ・アシェンデンス・クリストゥス) 5声1592 ミサ曲集(1592) 自作の1572年出版の同名モテトゥスによる
Missa Ave maris stellaミサ曲「めでたし海の星よ」(ミサ・アヴェ・マリス・ステラ) 4-5声1576 ミサ曲集第1巻(1576) グレゴリオ聖歌の同名讃歌による
Missa Ave Regina Cœlorumミサ曲「めでたし、天の女王」(ミサ・アヴェ・レジナ・チェロールム) 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a) 自作の1581年出版の聖母マリアのアンティフォーナに基づく
Missa De Beata Mariaミサ曲「処女マリアに祝福あれ」(ミサ・デ・ベアータ・マリア) 5声1576 ミサ曲集第1巻(1576) グレゴリオ聖歌の同名アンティフォナによる
Missa Dominicalisミサ・ドミニカリス 4声 写本より 偽作?
Missa Dum complerentur夕食礼拝のミサ曲(ミサ・ドゥム・コンプレレントゥル) 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576) 自作の1572年出版のモテトゥス《五旬祭の日が来たりし時》に基づく
Missa Gaudeamusミサ曲「主に向かいて喜ばん」(ミサ・ガウデアムス) 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576) モラーレスの1538年出版の6声モテトゥス《全ての国よ、主に向かいて歓呼せよ(Jubilate Deo)》に基づく
Missa Lætatus sumミサ曲「私は喜んだ」(ミサ・レタトゥス・スム) 12声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a) 自作の1583年出版の12声の詩篇曲《我は喜びに満ちたり》に基づく
Missa O magnum mysteriumミサ曲「大いなる神秘」(ミサ・オ・マニュム・ミステリウム) 4声1592 ミサ曲集(1592) 自作の1572年出版の同名モテトゥスによる
Missa O quam gloriosumミサ曲「おお何と栄光に満てる王国」(ミサ・オー・クワム・グロリオースム・エスト) 4声1583 ミサ曲集第2巻(1583a) 自作の1572年出版の同名モテトゥスに基づく。5楽章
Missa Pange Linguaミサ・パンジェ・リングヮ 写本より 偽作?
Missa pro defunctis死者のためのミサ曲 (レクイエム) 4声1583 ミサ曲集第2巻(1583a) グレゴリオ聖歌の死者のためのミサ曲による
Missa pro victoriaミサ曲「プロ・ヴィクトリア」 9声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a) ジャヌカンの1528年出版の4声シャンソン《戦争(La guerre)》に基づく
Missa Quam pulchri sunt grussus tuiミサ曲「汝の足は何と美しきことか(君は鳩のごとく美しく)」(ミサ・クワム・プルクリ・スント) 4声1583 ミサ曲集第2巻(1583a) 自作の1572年出版の同名モテトゥスに基づく
Missa quarti toni第4旋法のミサ曲 (ミサ・クヮルティ・トニ) 4声1592 ミサ曲集(1592) 自作の1572年出版のモテトゥス《老人が幼な子を抱きて(Senex puerum portabat)》による
Missa Salve Reginaミサ曲「めでたし女王」(ミサ・サルヴェ・レジナ) 8声+Org1592 ミサ曲集(1592) 自作の1576年出版の同名アンティフォナによる
Missa Simile est regnum cœlorumミサ曲「天の女王のごとく」(ミサ・シミレ・エスト・レニュム・チェロルム) 4声1576 ミサ曲集第1巻(1576) ゲレーロの1570年出版の同名4声モテトゥス《天の王国が》に基づく
Missa Surge properaミサ曲「わが愛する者よ、立ちて急げ」(ミサ・スルジェ・プロペラ) 5声1583 ミサ曲集第2巻(1583a) パレストリーナの1563年出版の4声モテトゥス《わが愛する者よ、立ちて急げ》(1563刊)による
Missa Trahe me post teミサ曲「我を連れ行き給え」(ミサ・トラエ・メ・ポスト・テ) 5声1592 ミサ曲集(1592) 自作の1583年出版の同名モテトゥスによる
Missa Vidi speciosamミサ曲「私は美しき人をみたり」(ミサ・ヴィディ・スペチオーザム) 6声1592 ミサ曲集(1592) 自作の1572年出版の同名モテトゥスによる
Officium Defunctorum (Missa pro defunctis)死者のためのミサ曲 (レクイエム) 6声1605 死者のための聖務曲集(1605) 死者のためのミサ用のグレゴリオ聖歌に基づく。 : Introitus. Requiem æternam – Te decet hymnus / Kyrie / Graduale. Requiem æternam – In memoria æterna / Offertorium. Domine Jesu Christe [Hostias et preces (plainsong omitted)] / Sanctus & Benedictus / Agnus Dei I (bis) & II / Communio. Lux æterna – Requiem æternam

≪モテトゥス≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Ardens est cor meumわが心は燃え上がりたり(わが心は燃えて) 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576) アンティフォナに分類されることも。
Ascendens Christus in altum - Ascendit Deus in jubilationeキリストは天の高みに 5声1572 モテトゥス集(1572) In ascensione Domini
Ave Maríaアヴェ・マリア(めでたし聖寵充ち満てるマリア) 8声+Org1572 モテトゥス集(1572) In annuntiatione beatæ Mariæ
Ave Maríaアヴェ・マリア(めでたし聖寵充ち満てるマリア) 4声 写本より 偽作
Ave verum corpusアヴェ・ヴェルム・コルプス 5声 写本より 偽作
Beata es Virgo Maria乙女マリアよ、御身は祝福されたもう(祝福あれ、処女マリアよ) 6声 写本より 偽作
Beati immaculati祝福されし穢れなき(至福にして穢れなき) 4声 偽作
Benedicam Dominumわれ主をたたえん 4声 写本 D-MÜS, Hs. 1200 より 偽作
Benedicta sit sancta Trinitas聖なる三位一体に祝福あれ 6声1572 モテトゥス集(1572) In festo sanctissimæ Trinitatis
Congratulamini mihi全ての者よ我を祝福せよ 6声1572 モテトゥス集(1572) In festo resurrectionis Domini
Cum beatus Ignatius - Ignis, crux, bestiæ confractio ossium祝福されしイグナティウスが 5声1572 モテトゥス集(1572) In festo sancti Ignatii
Date ei de fructu 4声 写本 I-Fc, E.117 より 偽作
Descendit angelus Domini - Ne timeas主の天使がザカリアのもとに下りて 5声1572 モテトゥス集(1572) In festo sancti Ioannis Baptistæ
Doctor bonus amicus Dei神の良き友、師アンドレア 4声1572 モテトゥス集(1572) In festo sancti Andreæ
Domine in virtute tua主よ、王は御身の力にて喜び 8声 写本より 偽作
Domine non sum dignus In Comunione - Miserere mei主よ、われは価せず(主よ、私は取るに足らない者です) 4声1583 モテトゥス集(1583b) In Comunione
Dum complerentur - Dum ergo essent五旬節の日が来たりし時 5声1572 モテトゥス集(1572) In festo pentecostes
Duo Seraphim clamabant - Tres sunt熾天使(してんし)ふたり叫びてありぬ(2人のセラフィムが)(二人の熾天使が呼び交し合った) 4声1583 モテトゥス集(1583b) In Festo Trinitatis
Durge Debora et loquere canticumデボラよ、立ちて歌を歌え 4声1593 手稿
Ecce sacerdos magnus見よ、偉大なる司祭 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Ecce, Dominus veniet - Ecce, apparebit Dominus見よ、主が来たりたまわん 5声1572 モテトゥス集(1572) Dominica in adventu Domini
Ego sum panis vivusわれは生けるパンなり 4声 写本 D-MÜS, Hs. 1200 より 偽作
Estote fortes in bello戦いにては力強くあれ(戦に強く) 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Gaude Maria virgo喜べ、処女マリアよ 5声1572 モテトゥス集(1572) De beata virgine
Gaudent in cœlis animæ Sanctorumみ空に聖なる魂の喜びあり(聖者らの魂はみ空に喜ぶ)(諸々の魂は天にて喜ぶ) 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Hic vir despiciens mundum世を蔑(さげす)む者ここにあり 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Hosanna, filio Davidホザンナ、ダヴィデの子よ 写本より 偽作?
Iste Sanctus pro lege Dei suiこの者に罪なし(いさおし、高き聖者) 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Jesu dulcis memoriaイエスの甘き思い出(イエズス、優しき思い出) 4声 手稿 偽作
Magi viderunt stellam博士らは星を見て 4声1572 モテトゥス集(1572) In epiphania Domini
Natus est novis我らがために生まれ給う 写本より 偽作?
Ne timeas Maria恐れることはない、マリアよ 4声1572 モテトゥス集(1572) In annuntiatione beatæ Mariæ
Nigra sum sed formosaわが肌は黒けれど美し 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576) モテトゥスに分類されることも。
O decus apostolicumおお、使徒の誉れ 4声1572 モテトゥス集(1572) In festo sancti Thomæ apostoli
O doctor optimeおお、至高なる師 4声 Manuscript E-Bc, ms 682, conserved in Barcelona and found by Samuel Rubio. 偽作 
O Domine Jesu Christeおお、主イエス・キリストよ 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576) 初版1576 (No.22) 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)に アンティフォナに分類されることも。
O Ildephonseおお、イルデフォンソ 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
O lux, et decus Hispaniæおおスペインの栄光と偉業(おお、光と慈愛よ) 5声1583 モテトゥス集(1583b) In Festo sancti Iacobi
O magnum mysteriumおお大いなる神秘 4声1572 モテトゥス集(1572) In circumcisione Domine
O quam gloriosum est regnumおお何と栄光に満てる王国(おお、何と誉れある王国)(輝かしきはその御国) 4声1572 モテトゥス集(1572) 諸聖人の祝日(11月1日)のための(In festo omnium sanctorum)
O quam metuendus estおおいかに恐るべきか 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
O regem cæli - Natus est nobisおお、天の支配者を 4声1572 モテトゥス集(1572) In festo natalis Domini
O regem cœliおお、天の王 写本より 偽作
O sacrum convivium - Mens impletur gratiaおお、聖なる宴 4声1572 モテトゥス集(1572) In festo corporis Christi
O sacrum conviviumおお、聖なる宴 6声1572 モテトゥス集(1572) In festo corporis Christi
O vos omnesおお、道行く全ての人々よ 4声1572 モテトゥス集(1572) 聖金曜日(Feria VI in parasceve)のための
Pueri Hebræorumヘブライの子らは 4声1572 モテトゥス集(1572) アンティフォナに分類されることもある。Dominica in ramis palmarum
Quam pulchri sunt gressus tui汝の足は何と美しきことか(君は鳩のごとく美しく) 4声1572 モテトゥス集(1572) 聖母マリアの無原罪の御宿りの祝日(12月8日)のための(In conceptione beatæ Mariæ)
Quem vidistis pastores - Dicite, quid nam vidistis?羊飼いよ、いかに見たのか 6声1572 モテトゥス集(1572) In festo natalis Domini
Resplenduit facies ejus (canon)その御顔は太陽のごとく輝き給いぬ 5声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Sancta Maria, succurre miseris聖なるマリアよ、哀れな者を救い給え 4声1572 モテトゥス集(1572) In sanctæ Mariæ ad nives
Senex puerum portabat老人が幼な子を抱きて 4声1572 モテトゥス集(1572) In purificatione beatæ Mariæ
Sitientes, venite ad aquas水辺に来よ、渇ける者 写本より 偽作?
Surrexit pastor bonus良き牧者が蘇りたまいぬ 6声1572 モテトゥス集(1572) In festo resurrectionis Domini
Tantum ergo Sacramentum (hymn verse)タントゥム・エルゴ(大いなる秘蹟を) 5声1583 モテトゥス集(1583b) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の賛課のための(ad laudes):De Corpore Christi アンティフォナに分類されることも。
Trahe me post te私を連れていって下さい(我を連れ行き給え) 6声1583 モテトゥス集(1583b) De Beata Virgine
Tu es Petrus - Quodcumque ligaveris汝はペテロなり 6声1572 モテトゥス集(1572) In festo sancti Petri
Vadam et circuibo civitatem - Qualis est dilectus tuus我は急ぎ行かん(私は立ち上がり、かの町に行こう) 6声1572 モテトゥス集(1572) In planctu beatiss. virginis Mariæ
Veni sponsa Christi来たれキリストの花嫁 4声1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Vere languores nostrosまことに、われらが弱さをば 4声1572 モテトゥス集(1572) 聖木曜日(Feria V in cœna Domini)のための
Versa est in luctum我が竪琴は悲しみに 6声1605 死者のための聖務曲集(1605)
Videte omnes populi見よ、すべての民よ 写本より 偽作?
Vidi speciosam私は見た、鳩の如き美しい人を 8声 写本 I-Rc, ms. 2295 より 偽作?
Vidi speciosam - Quæ est ista私は見た、鳩の如き美しい人を 6声1572 モテトゥス集(1572) 聖母被昇天祭にて(In Festo Assumptionis Beatæ Mariæ Virgine)

≪アンティフォナ≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Alma Redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 5声1572 モテトゥス集(1572) Sabato in adventu Domini
Alma Redemptoris mater - Tu quæ genuistiうるわしき救い主のみ母 8声+Org1581 聖母マリア曲集(1581b)
Asperges me, Domine - [Miserere mei, Deus] secundum magnam misericordiam tuam - [Gloria Patri…] Sicut erat in principio主よ、ヒソプもてわれにそそぎたまえ 4声1592 ミサ曲集(1592)
Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 5声1572 モテトゥス集(1572) Sabato in septuagesima
Ave Regina cælorum - Gaude gloriosaめでたし、天の女王 8声+Org1581 聖母マリア曲集(1581b)
Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 5声1572 モテトゥス集(1572) Sabato in resurrectione Domini
Regina cæli lætare - Resurrexit sicut dixit天の女王(レジナ・チェリ) 8声+Org1576 ミサ曲集第1巻(1576) 聖母マリアのためのアンティフォナ
Salve Regina - Ad te suspiramus - Et Jesum - O clemens, O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 6声1572 モテトゥス集(1572) Sabato in pentecoste
Salve Regina - Et Jesumサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 5声1583 モテトゥス集(1583b) Sabatto post Pentecostem
Salve Regina - Vita dulcedo – Ad te clamamus - Ad te suspiramus - Eia ergo - Et Jesum - O clemensサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王) 8声+Org1576 ミサ曲集第1巻(1576) 聖母マリアのためのアンティフォナ
Salve Regina - Vita dulcedo - Ad te suspiramus - Et Jesum - O piaサルヴェ・レジナ(ようこそ天の女王)(その1) 5声1576 ミサ曲集第1巻(1576) 聖母マリアのためのアンティフォナ
Vidi aquam egredientem - [Confitemini Domino] - Quoniam in sæculum - Sicut erat in principioわれは神殿より出でたる水を見たり 4声1592 ミサ曲集(1592)

≪イムヌス(讃歌)≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Ad cænam Agni providi小羊の正餐を準備し(小羊の宴を整え) 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a)
Ad preces nostrasわれらの祈りに御耳を傾けたまえ 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) Dominica in Quadragesima
Aurea luce et decore金色の光とばら色の輝きに 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De Sancto Petro
Ave maris stella [versos impares]めでたし、海の星 [奇数行] 4声1600 ミサ、モテトゥス集(1600a) 聖母マリアの祝日(In festis Beatæ Mariæ Virginis)のための
Ave maris stella [versos pares]めでたし、海の星 [偶数行] 4-3声1576 ミサ曲集第1巻(1576) De Beata Virgine
Christe Redemptor omnium - Beata quoqueすべてのものの救い主なるキリストよ 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) In festo Omnium Sanctorum
Christe Redemptor omnium - Tu lumenすべての者の救い主なるキリストよ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De Nativitate Domini
Conditor alme siderum輝く実り多き創り主(造り主なる主) 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) De Adventu Domini
Deus, tuorum militum神よ、御身の戦士の 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De uno Martyre
Decus egregie Paule栄光ある教え人、パウロ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In Conversione et Commem. Sancti Pauli
Exultet cælum laudibus天は称賛にわき立ち 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) In natali Apostolorum
Hostis Herodes impie非道なる敵ヘロデよ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De Epiphania
Hujus obtentu Deusわれらのこの魂を所有したもう神よ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) Pro Martyre tantum, et pro nec Virgine nec Martyre
Iste Confessorこの主の証聖者は 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In festo Confessorum
Jesu nostra redemptioイエスよ、われらの救い 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In Ascensione Domini.
Jesu, corona Virginumイエスよ、乙女らの花冠 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De Virginibus
Lauda mater Ecclesia教会のみ母よ、讃え給え 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) De Sancta Maria Magdalena
Lucis Creator optime至高なる光の創り主よ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In Dominicis per annum
O lux beata Trinitasおお、祝福されし光りなる三位一体(O lux beata Trinitas) 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In festo Sanctissimæ Trinitatis
Pange lingua gloriosi (roman mode)舌よ、歌え 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) In festo Corporis Christi (※ roman mode)
Pange lingua gloriosi 'more hispano'舌よ、歌え 「イスパニア風」 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) De Corpore Christi (※ spanish mode)
Petrus beatus [= Quodcumque vinclis]祝福されたるペテロは [= 地にて結ばれたる者は誰も] 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In festo Sancti Petri ad vincula
Quicumque Christum quæritisキリストを探し奉る者は誰も 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In Transfiguratione Domini
Quodcumque vinclis [= Petrus Beatus]地にて結ばれたる者は誰も [= 祝福されたるペテロは] 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In Cathedra Sancti Petri
Rex gloriose Martyrum殉教者の誉れある王 4声1581 年間の讃歌集(1581a) Pro Martyribus (Tempore Paschali)
Salvete, flores martyrumめでたし、殉教者の花々よ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De Innocentibus
Sanctorum meritis聖人らの功績に喜びを 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) De pluribus Martyribus
Tantum ergo Sacramentumタントゥム・エルゴ(大いなる秘蹟を) 5声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の賛課のための [In Missa, in elevatione Corporis Christi] ※ 1583bの同名5声モテトゥスを参照。
Te Deum laudamusテ・デウム 4声1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
Te lucis ante terminum光の消ゆる前に 4声 写本 Procul recedant omnia, Mappe Victoria I より
Tibi, Christe, splendor Patris御父の輝きなるキリストよ 4声1581 年間の讃歌集(1581a) De Sancto Michæle
Tristes erant Apostoli使徒らは嘆き悲しめり 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In natali Apostolorum (Tempore Paschali)
Urbs beata Jerusalem祝福されしイェルサレムの町 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In Dedicatione Ecclesiæ
Ut queant laxisわれらたたえまつる時 4声1581 年間の讃歌集(1581a) In festo S. Joannis Baptistæ
Veni Creator Spiritus来たりたまえ、創り主なる聖霊よ(来たれ創造主なる聖霊よ)(Veni, Creator Spiritus) [4声] (1581刊) 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) In Pentecoste
Vexilla regis prodeunt (roman mode)見よ、王のみ旗は進む(王の旗は翻る) 4-3声1581 年間の讃歌集(1581a) Dominica in Passione (※ roman mode)
Vexilla regis prodeunt 'more hispano'王の旗は先立ち(王の旗は翻る)(見よ、王のみ旗は進む) 4-6声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖母マリアの祝日(In festis Beatæ Mariæ Virginis)のための (even verses, spanish mode)

≪レクツィオより― ラメンタツィオ(エレミヤの哀歌)≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Incipit lamentatio Jeremiæ… Quomodo sedet sola civitas預言者エレミアの哀歌、ここに始まる 4-5声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課のための
Vau. Et egressus estその全ての栄光はシオンの娘より去れり 4声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課のための
Jod. Manum suam敵は手を伸べ 5-6声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日の朝課のための
Heth. Cogitavit Dominus主はシオンの娘の城壁を 4-5声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課のための
Lamed. Matribus suis dixerunt彼らはその母に言いぬ 4声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日の朝課のための
Aleph. Ego vir videns paupertatem meam我は主の怒りのむちの中で 6声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日の朝課のための
Heth. Misericordiæ Domini主の御慈悲ゆえに 4-6声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課のための
Aleph. Quomodo obscuratum黄金はいかに光を失い 4声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日の朝課のための
Incipit oratio Jeremiæ prophetæ. Recordare預言者エレミアの祈り、ここに始まる 6声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日の朝課のための

≪レスポンソリウム≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Æstimatus sum - Factus sum - Posuerunt me我は墓へ下る者らのうちに 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第3夜課のための
Amicus meus osculi - Infelix - Bonum erat ei私の友は接吻のしるしで(わが友が) 4-2声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第2夜課のための
Animam meam dilectam - Quia non est - Insurrexeruntわが愛する魂をば 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第2夜課のための
Astiterunt reges terræ - Adversus Dominum - Quare地上の王らは立ち上がり(地上の王たちは同盟を結び) 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第3夜課のための
Caligaverunt oculi mei - Si est dolor - O vos omnesわが眼は涙で曇り果て 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
Credo quod Redemptorわが救い主が生きたもうことをわれは信ず 5声1592 ミサ曲集(1592)
Ecce quomodo moritur justus - Et erit - Tanquam agnus見よ、正しき者死すとも 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第2夜課のための
Eram quasi agnus innocens - Venite - Omnes我は罪なき羊(汚れなき子羊)の如く〔ありぬ〕 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
Popule meus, quid feci tibi? (Improperia)インプロペリア「わが民人よ」 4声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
In manus tuas主よ、御身が手に 5声 写本 Mappe Victoria I より Mappe Victoria I
Jesum tradidit impius - Petrus autem - Adduxerunt不信心なる者、イエスを引き渡しぬ 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
Judas mercator pessimus - Denariorum - Melius恥知らずの商人ユダは 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第2夜課のための
Libera me, Domine – Tremens factus sum à 3 (ATB) – Dies illa à 4 (SSAT) – Requiem æternam – Kyrie主よ、われらを解き放ち給え 3-4声1605 死者のための聖務曲集(1605)
O vos omnes - Si est dolor - Attenditeおお、道ゆく全ての者よ - 私の苦しみに - 聴きなさい 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第2夜課のための
Peccantem me quotidie日ごと罪を犯したる我を 4声1592 ミサ曲集(1592)
Recessit pastor noster - Nam et ille - Destruxit我等が羊飼は去り給いぬ 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第2夜課のための
Seniores populi - Ut lesum - Collegerunt町の長老たちは 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
Sepulto Domino - Ponentes milites - Accedentes主は埋められぬ 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖土曜日(Sabbato Sancto)の朝課・第3夜課のための
Tamquam ad latronem - Quotide - Cumque汝らはあたかも盗人に向かうがごとく 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第2夜課のための
Tenebræ factæ sunt - Et inclinato capite - Exclamansあまねく暗くなりて(暗闇となりぬ) 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第2夜課のための
Tradiderunt me - Et sicut gigantes - Alieni我は不敬なる者らの手に渡され 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
Una hora non potuistis - Vel ludam - quid dormitis一時間すらも警戒なしでいられようか 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
Unus ex discipulis meis - Melius - Qui intingitわが弟子のひとりが 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第2夜課のための

≪詩篇曲≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
Beatus vir in octavi toni [versos impares]第8旋法による詩篇第111番「試練に耐えた者は幸いなり」 [偶数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Beatus vir in octavi toni [versos pares]第8旋法による詩篇第111番「試練に耐えた者は幸いなり」 [偶数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Confitebor tibi Domine in quarti toni [versos impares]第4旋法による詩篇第110番「主よ、われは心をあげて」 [奇数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Confitebor tibi Domine in quarti toni [versos pares]第4旋法による詩篇第110番「主よ、われは心をあげて」 [偶数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Credidi in sexti toni [versos impares]第6旋法による詩篇第115番「われは信じたり」 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Dixit Dominus in primi toni [versos impares]第1旋法による詩篇第109番「主は、わが主に言いたまいぬ」 [奇数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Dixit Dominus, Psalm 109詩篇第109番「主は、わが主に言いたまいぬ」 8声+Org1581 年間の讃歌集(1581a)
Ecce nunc benedicite (psalm 135)詩篇第135番「いざ、主を祝福せよ」 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
Lætatus sum (Ps. 121)詩篇第121番「われ喜びに満てり」 12声+Org1583 モテトゥス集(1583b)
Lauda Jerusalem in septimi toni [versos impares]第7旋法による詩篇第147番「イェルサレムよ、主を讃めたたえよ」 [奇数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Laudate Dominum omnes gentes in tertii toni [versos pares]第3旋法による詩篇第116番「すべての国々よ、主をたたえよ」 [偶数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Laudate Dominum omnes gentes, Psalm 116詩篇第116番「すべての国々よ、主をたたえよ(全ての民よ、手を打ち鳴らせ)」 8声+Org1581 年間の讃歌集(1581a)
Laudate pueri Dominum in sexti toni [versos pares]第6旋法による詩篇第112番「しもべらよ、主をたたえよ」 [偶数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Laudate pueri Dominum, Psalm 112詩篇第112番「しもべらよ、主をたたえよ(主の僕たちよ、主を褒め讃えよ)」 8声+Org1581 年間の讃歌集(1581a)
Miserere mei Deus [Psalmus 50]詩篇第135番「主よ、われを憐れみたまえ」 4(or8)声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための ファルソボルドーネ(Falsobordone)技法による
Nisi Dominus - Beatus vir (psalm 126) 詩篇第126番「主が家を建て給わずば」 8声+Org1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Nisi Dominus in sexti toni [versos impares]第6旋法による詩篇第126番「主が家を建て給わずば」 [奇数行] 4声 写本 I-Rbn (VE2) MS 130 より
Super flumina Babylonis (psalm 136)詩篇第136番「バビロン川(バビロンの流れ)のほとりに」 8声+Org1576 ミサ曲集第1巻(1576)

≪マニフィカトその他≫
原題 邦訳例 声部数 出版年 出典等 備考
  ≪マニフィカト≫
Magnificat primi toni [versos impares]第1旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Magnificat primi toni [versos pares]第1旋法のマニフィカト [偶数行] 4-6声1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Magnificat Primi toni [versos pares]第1旋法のマニフィカト [偶数行] 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
Magnificat secundi toni [versos impares]第2旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat secundi toni [versos pares]第2旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat tertii toni [versos impares]第3旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat tertii toni [versos pares]第3旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 5, 6声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat quarti toni [versos impares]第4旋法のマニフィカト [奇数行] 4声1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Magnificat quarti toni [versos pares]第4旋法のマニフィカト [偶数行] 4-5声1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Magnificat quinti toni [versos impares]第5旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat quinti toni [versos pares]第5旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat sexti toni [versos impares]第6旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat sexti toni [versos pares]第6旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 5声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat Sexti toni [versos impares]第6旋法のマニフィカト [奇数行] 8声1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
Magnificat septimi toni [versos impares]第7旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 5声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat septimi toni [versos pares]第7旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 5声1581 聖母マリア曲集(1581b)
Magnificat octavi toni [versos impares]第8旋法のマニフィカト [奇数行] 4, 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Magnificat octavi toni [versos pares]第8旋法のマニフィカト [偶数行] 4, 6声1576 ミサ曲集第1巻(1576)
Et misericordia ejus (alternate verse for item 11)その憐れみは世々に限りなく 4声1600 ミサ、モテトゥス集(1600a) 第1旋法のマニフィカトの補遺
  ≪セクエンツィア≫
Lauda Sion Salvatoremシオンよ、救い主をたたえよ(シオンをたたえよ) 8声+Org1585 年間の祝日のモテトゥス集(1585b)
Veni sancte Spiritus来たり給え、聖霊よ 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
Victimæ Paschali過ぎ越しの祝いのいけにえ 8声+Org1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
  ≪カンティクム(頌歌)≫
Benedictus Dominus, Deus Isræl [Canticum Zachariæ] [versos pares]ザカリアの頌歌「イスラエルの主なる神は祝福されたり」 [偶数行] 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖木曜日(Feria quinta in Cœna Domini)の朝課・第3夜課のための
Nunc dimittis [versos pares]ヌンク・ディミッティス(今こそ行かしめたまう)(今こそ御身のしもべを) [偶数行] 4声1600 ミサ、モテトゥス集(1600a)
Nunc dimittis [versos pares]ヌンク・ディミッティス(今こそ行かしめたまう)(今こそ御身のしもべを) [偶数行] 5声 写本 Procul recedant omnia, Mappe Victoria I より
  ≪受難曲≫
Passio secundum Joannemヨハネ受難曲 4声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 聖金曜日(Feria sexta in Parasceve)の朝課・第3夜課のための
Passio secundum Matthæumマタイ受難曲 4-3声1585 聖週間聖務曲集(1585a) 枝の主日(Dominica in ramis palmarum)のための
  ≪レクツィオ≫
Tædet animam meamわが心は生活に疲れたり(わが魂は倦み疲れ)(わが魂は萎え) 4声1605 死者のための聖務曲集(1605) グレゴリオ聖歌に基づく
  ≪リタニエ(連祷)≫
Litaniæ de Beata Virgine祝福されし処女のリタニア(聖母マリアの祝日のためのリタニア) 8声+Org1583 モテトゥス集(1583b) De Beata Virgine
  ≪器楽曲≫
Ricercare (Fantasia quarti toni)リチェルカーレ(第4旋法による幻想曲) Org不詳 写本より オルガン曲 偽作

= 参考資料 =

 Wikipedia等のオンライン事典類の他、以下の資料を特に参考にさせて頂きました。


  • 今谷 和徳 『ルネサンスの音楽家たち II』(東京書籍 1996)

 この場を借りて御礼申し上げます。


1.^ Trend, J. B. The Music of Spanish History. New York: Kraus Reprint Corporation, 1965, p. 158.

2.^ 受難曲と言っても後世のバッハの作品のように独唱・合唱・管弦楽を動員する大掛かりなものではなく、無伴奏の4声合唱による典型的なルネサンス様式の楽曲。但し通模倣ポリフォニーを駆使する他のビクトリア作品とは異なり、4声がほぼ同じリズムで動いてゆくホモフォニー的書法で書かれた部分が大半を占める。

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