古都ジョクジャカルタを首都に栄えた近代中部ジャワのイスラム教国。ジョクジャカルタはJogjakartaとも綴る。
本来の発音は「ヨクヤカルタ」で、「ジョクジャカルタ」はオランダ人の発音。インドネシアでも「ジョクジャカルタ」が一般的だが、最近「ヨクヤカルタ」に戻す動きがある。
オランダの東インド統治で領土は限定されたが、スラカルタ王国と共に最後まで自治領として認められる。
- 1755
- マタラーム王国の第3次ジャワ継承戦争(1749−1755)の結果、スラカルタの王(ススフーナン)とは別に、王族マンクー・ブーミがスルタン・ハメンク・ブウォノ1世としてジョクジャカルタに王朝を開く。
ここにマタラーム王国はジョクジャカルタ王国とスラカルタ王国とに分裂、両国ともオランダの影響下に入った。
- 1813
- 分家パクアラムが生じる。但し称号はスルタンより下の「パンゲラン(王子)」。
- 1825〜1830 ジャワ戦争
- ジョクジャカルタ王国のスルタンの子ディポネゴロは反オランダ闘争に立ち上がるが鎮圧される。
この結果、1831年からオランダの直接支配に。
- 第2次大戦後 インドネシア共和国成立
- ジョクジャカルタ王国はもはや存在しないが、そのスルタン、ハメンク・ブウォノ9世はスカルノの独立闘争に協力、ジョクジャカルタ特別州の知事となり、第2次大戦後ジョクジャカルタは一時首都となった。
- 1973
- ハメンクブウォノ9世、スハルト政権の副大統領に就任。
- 1988
- ハメンクブウォノ10世即位。
- ジョクジャ王族へのインドネシア国民の敬愛は今も篤く、ハメンクブウォノ10世も2期連続で国民協議会議員に指名され、スハルト失脚後は、ハビビ大統領を次ぐ次期大統領候補の一人として名前が挙がっている。
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