インドネシア語のルーツは? |
〔別ウィンドウ表示〕 |
現在インドネシア語(バハサ・インドネシア)はインドネシア人の共通語として幅広く用いられ、インドネシア語による文学も次々と書かれている。
ところが、意外なことに、インドネシア語は、インドネシア土着の言葉ではない。 では、「インドネシア語」はそもそもどこの言葉か? それがどのような経緯で現在のように広くインドネシアで使われるようになったのだろうか? 実は「インドネシア語」は、マレー語(ムラユ語)を借用したものなのだ。 マレー語はアウストロネシア語族のインドネシア語派の主要言語であり、マレーシア、シンガポールの公用語ともなっている。母語とするものは現在、マレー半島とその付近の小島、スマトラ島東部等に住んでいる。
このマレー語、もともとはスマトラ島東部で話されていた。
だがそれにしても、インドネシアが独立する時になぜ、最も話者の多いジャワ語ではなく、インドネシア語が国語とされたのか? それに対してマレー語はリングワ・フランカ (共通語) の常として構造が単純で、格変化も時制変化もほとんどない。新語の創作も容易である。
こうした特徴が評価され、1928年10月28日の「青年の誓い」で、マレー語を将来のインドネシアの国語とすることが決められた。 1942年から3年5ヶ月に渡る日本の占領統治時代にはインドネシア語が半ば公用語となり、その普及が大いに進んだ。 なお、昔 (戦前?) から有名な語呂合わせにこんなのがあった。
|