化石エネルギーとは

 私たちが利用しているエネルギー資源は、大きく次の2つに分類されます。

  1.  (1) 化石エネルギー
  2.  (2) 非化石エネルギー

 このうち、「化石エネルギー」は、
石炭、石油、天然ガス、LPガスなど、古代地質時代の動植物の死骸が化石化し、燃料となったもの
資源エネルギー庁ウェブサイト
であり、
化石燃料(fossil fuels)により得られるエネルギーが化石エネルギーである。化石燃料は石油、石炭、天然ガスなどで、これらは古い時代の生物から生成したものであり、生物は、太陽エネルギーを生体内に蓄積したものである。したがって、化石燃料の燃焼によって生成するエネルギーは昔の太陽エネルギーの化石であることになり、このエネルギーは化石エネルギーとよばれるのである。
地熱発電用語集
とされています。

 
会長写真

化石エネルギーは枯渇する?


 化石エネルギーに対しては、主に次の2点を心配される方が多いと思います。

  1.  (1) 化石エネルギーの資源量って、有限だよね? いずれ枯渇するんでしょ?
  2.  (2) 化石エネルギーって、CO2を排出するから、地球環境に悪いから、使わない方がいいんじゃないの?

 確かに、過去の生物が受けた太陽エネルギーを炭化水素の形で蓄積した化石エネルギーは、一度燃やせば元の形には戻せません。その意味で「再生不能エネルギー」とも呼ばれます。

 しかし、「資源量」と、人間が経済的に利用できる「埋蔵量」とは計算方法が違っており、「埋蔵量」は技術の進歩により、増やすことが出来ます。
 また、近年のシェール・オイル、シェール・ガス開発の例でも分かるように、技術革新の結果、これまで資源としての利用価値が低いとみられていたものが高く評価されるようになりつつあり、その候補は極地油ガス田、重質油田、メタン・ハイドレート等の開発など数えきれないほどあり、人類が真にエコで経済的な次世代エネルギーを実用化するまでの数世紀分のエネルギー供給には心配ないほどの量があると考えて宜しいでしょう。

 また、環境問題についても、現在は原油よりもCO2排出量が少ない天然ガスへのシフトが加速しており、CSSなどの精製・燃焼過程での温暖化物質の除去の研究も進んでいます。
 逆に、あまりに拙速な化石燃料間使用禁止は、世界の経済と文明の持続可能性を混乱に陥らせるのではないでしょうか。

 
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